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COC事業【麒麟の知(地)による学生教育プログラムの開発・展開】

プロジェクト研究

ビジョニングによるまちなか本通商店街活性化企画~まちなか生活者のために~鳥取市中心市街地商店街アイデア案

担当教員/磯野 誠教授

本プロジェクトでは、まちなか商店街の顧客となるような人を大きく5つのタイプ :主婦、シニア、高校生、大学生、社会人に分け、彼らがどのようなニーズを持っているのかを、グループインタビューによって把握しました。それと並行してどのような店舗が入りやすく、入りにくいのか、入って何か買いたくなるのか、入ってもすぐ出たくなるのか、等の観察調査を行いました。その上でそのようなニーズにいかに対応すべきかとして、顧客タイプごとに商店のアイデア出しを行い、その中でも特に適当と考えられるものについてさらに展開し、まとめました。 提案した商店アイデアは、もちろんそれらを実現するにはより深い検討が必要になりますが、実際に、鳥取市中心市街地活性化協議会と鳥取市経済観光部の方々との協議において、積極的に受け止めて頂けたと思います。それらをどのように展開できそうか、展開するためには何が必要か等のコメントやアドバイスを多く頂きました。

鳥取市中心市街地(まちなか)活性化のための協議風景鳥取市中心市街地(まちなか)活性化のための協議風景
プロジェクト研究発表会風景プロジェクト研究発表会風景
鳥取の自然探求~若葉台のイノシシ出没状況調査~

担当教員/笠木 哲也准教授

本プロジェクト研究ではイノシシの生態について調査し、イノシシの地域利用について研究しました。イノシシについての一般知識、イノシシの全国的な被害や対策・条例などを調査し、現状の課題を知ることから始まりました。その後、大学周辺の若葉台地域で、実際に出没するイノシシの生態・行動調査を行い被害状況も目視で確認しました。そして、身近に迫っているイノシシの危険と利用を考え、「イノシシのおいしい食べ方等を学び、イノシシを食べることで地域貢献になるかもしれない」とし、イノシシ肉の食品開発に取り組みました。調査した結果十分おいしく食することができ、地域での地産地消へつながる可能性を認識することができました。

レシピ開発に向けた調理風景①レシピ開発に向けた調理風景①
レシピ開発に向けた調理風景②レシピ開発に向けた調理風景②
食のみやこ鳥取県を調べてPRしよう!

担当教員/山本 敦史講師

鳥取県は海・山・里の豊かな自然環境に恵まれ、素晴らしい食材が数多く生み出されています。鳥取県では平成19年から「食のみやこ鳥取県」をかかげ「食」のキーワードとした様々な企画を行っています。このプロジェクト研究では「食のみやこ鳥取県を調べてPRしよう」と題して新しいPR方法についての検討を行いました。地域で地元食材を活用して様々な取組みをしている方々を尋ね、現在の取組みについての取材を行うとともに、このプロジェクト研究では栄養成分という観点からも地元食材に注目し鳥取県産業技術センターにもご協力いただき、食品の化学分析の手法についても体験しました。実際に食品の分析機関でも用いられている分析手法・機器を使って自分たちが取り組んでいる食材について化学分析を行いました。

化学分析のために食材の前処理化学分析のために食材の前処理
プロジェクト研究発表会風景プロジェクト研究発表会風景
地域知の発見と発信~学びの地をPRするご当地動画の制作~

担当教員/染谷 治志教授

本プロジェクト研究では、学びの地を題材としたPR動画の制作に挑戦しました。学生たちは「しゃんしゃん祭」「ジビエ」「鳥取県の恋」をテーマに選び、調査をとおして多くの地域知発見から得た情報を「魅力的に表現する」手法へと展開していきました。PR動画発表会では、学びの地を掘り下げていくうちに地域の課題に向き合い困難さにぶつかりながらも、自らが地域の魅力を引き出す広報者の顔となっていました。

テーマ:「しゃんしゃん祭」テーマ:「しゃんしゃん祭」
テーマ:「ジビエ in若桜」テーマ:「ジビエ in若桜」
街なかの課題を知り、イベントを企画する

担当教員/倉持 裕彌准教授

私たちのプロジェクト研究では、「街なかの課題を知りイベントを企画する」をテーマとしてグループごとにチームを作りました。商店街(瓦町)チーム、福祉まちづくりチーム、商店街(空き店舗)チーム、学生調査チームの4グループに分かれて、鳥取市の市街地で調査を行いました。商店街(瓦町)チームは、瓦町商店街について調査 を行いました。福祉まちづくりチームは、障がい者の視点で街を調査しました。商店街(空き店舗)チームは街なかの空き店舗や商業施設について調査しました。学生調査チームは街なかの学生が訪れる店について調査しました。

福祉まちづくりチームによる発表風景福祉まちづくりチームによる発表風景
商店街(空き店舗)チームによる発表風景商店街(空き店舗)チームによる発表風景
砂像をつくろう

担当教員/中橋 文夫教授

私達は麒麟プロジェクトの一環で砂像を作成しました。本学が独自に作成するのではなく、鳥取砂丘にある「砂の美術館」のスタッフの方々の助けを借りて共同で砂像を作成しました。砂像のデザインを考える所からはじまり、土台を作るための木枠を校内で作成し、作成した木枠を組み、そこに砂を詰めて水と混ぜて固める作業や細かい彫刻作業などの砂像作りをゼロから始めて完成させました。これらの作業を通じで鳥取の観光資源である砂像のスケールの大きさと、地元鳥取の砂像に賭ける思いの強さを感じました。私達が作成した砂像は2017年9月まで鳥取砂丘の砂丘フレンズ前に展示してあるので実物を見に来られてはいかかがでしょうか。

完成砂像:テーマ「鳥取の生態系」完成砂像:テーマ「鳥取の生態系」
砂像作成風景砂像作成風景
まちの「居場所」を考える

担当教員/張 漢賢教授

「サード・プレイス(third place)」という概念がある。それは、日常生活に最も長く居る「自宅」(1st place)、「職場」(2st place)以外の「第三の場所」を指す。このような「居場所」は様々な人やニーズに対応し、色々な形で存在している。本研究では、まずこの「居場所」の多様なあり方を歴史的資料で把握し、それに対するいくつかの研究アプローチを概観する。まちなかやまわりの生活環境にある様々な「居場所」を探り、ハード(空間)・ソフト(利用実態・運営など)に拘らず、その本質を多角的に考察しました。

テーマ:大学生にとっての『居場所』とはなにかテーマ:大学生にとっての『居場所』とはなにか
テーマ:真教寺動物公園(鳥取市)テーマ:真教寺動物公園(鳥取市)
海の安全について考える

担当教員/太田 太郎特命准教授

本プロジェクト研究は、「海の安全について考える」というテーマから、海の危険に対する啓発を目的として行われました。学生達は海の危険に対する基礎知識を得るため、鳥取県東部地域を管轄する鳥取海上保安署を訪れ、署長から海の危険に関する知識や、海の安全を守るために日々活動している海上保安庁の業務内容について話を伺いました。その後、「水難事故の発生状況について、離岸流について」「海の安全に関する学内意識調査」「海の危険生物について」「津波について」「緊急時の対処方法について」の5つの課題を設定し研究を行いました。発表会では、課題に沿った調査内容を発表した上で、被害に遭った時に効果的な『助かるための正しい対処法』『助けるための優先順位(緊急連絡「118」)』などが紹介され、まずは、一人ひとりが危険に対する意識と正しい知識を持ち注意力を高めることが必要であるとの注意喚起を行いました。

巡視船の見学をする学生達(鳥取海上保安署にて)巡視船の見学をする学生達(鳥取海上保安署にて)
プロジェクト研究会発表風景プロジェクト研究会発表風景
鳥取の街なかを映像にする

担当教員/倉持 裕彌准教授

本プロジェクト研究は、「鳥取の街なかを映像にする」というテーマで、鳥取市の中心市街地について課題や魅力を調査し、約10分のショートムービーにまとめた作品で発表が行われました。学生達は、「公園の新たな活用方法」「鳥取の不満調査」「インスタ映えin 鳥取街なか」「鳥取のまちなかと歴史」の4つのテーマを設定し、それぞれの切り口を用い映像化するための素材探し、アンケート調査、議論に多くの時間を費やしました。この作業を通して、学生達は互いに協力し調査を行い、慣れない動画の編集作業にも果敢に挑みました。出来上がった映像は、設定されたテーマに沿って内容が十分に整理、検討されており、学生達の捉えた「伝えたい鳥取」が表現された作品となっていました。学生達の感想では、大学内外のたくさんの方々の協力も得ることができ内容が深いものとなったことや、想像していた結果とは異なった事実に対してそれをどう表現するのか、などその他様々な苦労談も披露され今後の課題へとつながりました。

プロジェクト研究発表会で公開された映像作品①プロジェクト研究発表会で公開された映像作品①
プロジェクト研究発表会で公開された映像作品②プロジェクト研究発表会で公開された映像作品②
鳥取での再生可能エネルギーの活用を考えてみよう

担当教員/田島 正喜教授

本プロジェクト研究は、「鳥取での再生可能エネルギーの活用を考えてみよう」というテーマで、日頃暮らしているこの地域でどのような再生可能エネルギーが存在し、そしてそれがどのような活用法で社会に生かされているのか調査を行いました。平成24年度から再生可能エネルギー特別措置法による固定価格買取制度(Fit)がスタートした背景もあり、鳥取県内では発電ビジネスの推進・拡大の普及が加速度的に進められました。その再生可能エネルギーの利用に関して、学生達は鳥取県内の現状を見学し、メリット・デメリットを分析、毎週グループごとに調査結果を議論することで理解を深めました。発表会では、太陽光・風力・水力発電所に関しての調査結果を基に、鳥取の地理的要因・電力消費量・人への健康被害など様々な視点から考察し、地域に適した再生可能エネルギー施設によるエネルギーの地産地消を促す循環型まちづくりへの可能性を提案しました。

メガソーラー発電所の説明を受ける学生達メガソーラー発電所の説明を受ける学生達
プロジェクト研究発表会風景プロジェクト研究発表会風景
山陰海岸ジオパーク~道の駅「浜坂の郷」の展示パネル作成~

担当教員/新名 阿津子准教授

本プロジェクト研究は、2017年秋にオープンした道の駅「浜坂の郷」(兵庫県新温泉町)に展示する町内のPRポスターやリーフレットを作成することを通じて、地域調査の基礎を学修することを目的として実施されました。学生達は対象となるエリアを実際に巡り、その地域の自然環境や歴史、住民へのインタビューを通して調査を進めました。その後、ポスターやリーフレットの作成過程において、地域の特色や魅力を最大限に表現するため、PR素材の抽出や、人々の目に留まるような内容や描き方など様々な工夫を重ねました。発表会では完成した作品を前に、学生達は調査対象地域を代表する広報担当者のように地域の紹介を行いました。地域の情報発信拠点である道の駅に広告を設置することとはどういうことであるのか。学生達にとって今回の経験は、「地域を知る」「表現する」という目的に沿った地域調査を行う第一歩となりました。

地域の方へのインタビュー映像を説明する学生地域の方へのインタビュー映像を説明する学生
完成したリーフレットの説明をする学生完成したリーフレットの説明をする学生
先進的森林セラピー基地等の取組を踏まえた鳥取県八頭町におけるニューツーリズムの振興方策等を考える

担当教員/細野 宏教授

本プロジェクト研究では、学生たちはこれまで、このプロ研で先輩たちが実施してきた調査結果をフォローし、町役場が関心を持っている森林セラピー基地の先進的な取組事例や八東ふる里の森のほか地域再生計画の対象となっている大江の郷や若桜鉄道について更に詳しく調査しました。併せて、森林セラピーが行われている智頭町芦津の森、野鳥観察や野鳥の写真撮影に力を入れている八東ふるさとの森を訪れ、ガイドさんや施設管理者からも、それぞれの取組について話を聞かせていただきました。そして、それぞれが抱えている人員予算の不足などの課題を克服していくための方策について、検討を重ねました。その結果、これらの事業は、単体ではなく観光まちづくりといった観点に立ち、新たな支援方策を考えたり、観光スポット同士のつながりを強化することで、町全体の活性化や雇用の確保などを持続可能な形で実現できるのではないかとの考えを持つに至り、全体を1枚の企画書にまとめてみました。

森林セラピー事業体験の様子(智頭町芦津の森にて)森林セラピー事業体験の様子(智頭町芦津の森にて)
プロジェクト研究発表会風景プロジェクト研究発表会風景
ガーデニングと果物の生産・流通・消費

担当教員/吉田 高文教授

本プロジェクト研究は、「ガーデニングと果物の生産・流通・消費」というテーマで実施されました。学生たちは鳥取県八頭町にある果樹苗木の生産から庭園設計までを手掛ける遠藤農園(オズガーデン)を訪れ、代表の遠藤社長から造園・ガーデニングの基礎知識を教わりました。そしてそれを実践的に学ぶため、本学入り口にある「Tuesナチュラルガーデン」の植栽の手入れを行いました。また、八頭町安部地区町づくり委員会の方々から町内産の西条柿等を提供いただき、若者が果物消費拡大を働きかける方策について協議しました。これらの体験をグループごとにまとめた研究発表会では、イングリッシュガーデンの基本理念やその他の庭園様式などの知識を深め、果樹に関する知識と栽培地域が抱える現状や、若者の果物離れの原因についての検討内容を報告しました。

八頭町産のフルーツ特産品について話し合う学生たち八頭町産のフルーツ特産品について話し合う学生たち
プロジェクト研究会発表風景プロジェクト研究会発表風景
まちなかの国際化を考える

担当教員/連 宜萍講師

本プロジェクト研究は、「まちなかの国際化を考える」というテーマで実施されました。学生たちは「在住外国人」「観光客」「言語表記」「グローカル」の4つの課題を設定し、鳥取の国際化について、外国人常住者にとって住みやすい町なのか?観光で訪れる外国人を引き付けるための足りないものは何か?案内を促す看板などの外国語表示が十分なのか?分かりやすいか?などの視点から考察を行いました。各グループは、それぞれ外国人が立ち寄る場所でアンケートを行い、問題点を抽出し検討を重ねました。その結果、常住生活者の不満や観光客などが求めるものは外国人であるかどうかに関わらず、鳥取県のような地方が抱える恒常的な問題点が挙げられました。また、まちなかや商業施設で見られる日本独特の「カタカナ英語(ローマ字)表記」については、外国人にとっては名称から施設内容を捉えきれないものが多いと指摘し、分かりやすい表記改善案が提案されるなど踏み込んだ発表内容となりました。

ブレインストーミング法を用いて「国際化」についての議論ブレインストーミング法を用いて「国際化」に
ついての議論
まちなか・商業施設で看板表記を調べたグループによる発表まちなか・商業施設で看板表記を調べたグループに
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