平成１８年２月４日・５日　今回、財団法人因幡街道ふるさと振興財団のご協力のもと、石谷家３番蔵(鳥取県智頭町)で２回目の土蔵の視聴覚的効果を探るための映画の上映会を行いました。２月４日は新進気鋭の映画監督　熊澤　尚人氏　を招いて、最新作「ニライカナイからの手紙」について解説と上映を行いました。土蔵のある景観が、伝統的な町並みを形成することは多くの事例でわかります。しかし、土蔵自体が現代のライフスタイルに適応できないことや、維持することが困難なために、その存在価値が問われています。一般的なコンバージョン(用途変更)事例である店舗や喫茶店のみでは、土蔵の社会的ストックとしての活用も限界があります。鳥取環境大学環境デザイン学科谷口研究室では既存の土蔵の活用事例を調査研究し、新たに土蔵が持つ空間的特性を活かしたコンバージョンの提案を行う予定で、今回の結果から可能性を探り、今後の継続的な研究として発展させたいと思っています。