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TUESレポート

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経営学部佐藤ゼミが島根県松江市・出雲市で夏合宿を行いました!

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2025年8月5日~6日にかけて、経営学部佐藤ゼミ3年生7名が島根県松江市・出雲市を対象にフィールドワークを実施しました。
具体的には、1泊2日の行程で、ゼミ生自らがアポイントメントをとりつけた両市内にある企業5社を訪問し、事業概要等の説明を受けた後、社内見学、工房・蔵見学、試食を兼ねた製品の味比べ、インタビューの実施等を行いました。

本フィールドワークを通じて、ゼミ生は事業概要や製品・サービスそのものに関する知識を得ることに加え、企業の地域連携活動、時代を見据えた新規事業への取組、各産業企業が地域社会に果たす役割、仕事の苦労ややりがい等を学ぶことができ、充実した時間を過ごすことができました。他方で、訪問前の事前学習が不足気味で、たとえばインタビュー中に出てくる用語を知らなかった、社会課題を見据えた視野の広い質問ができなかった等、現地でのインタビュー等を通じてゼミ生なりに反省すべき点も見つかり、今後に繋がる有意義な時間となりました。詳しい内容は、以下のとおりです。

初日は松江市内の企業2社を訪問し、山陰の海でとれた新鮮な魚をふんだんに使用した蒲鉾やちくわを製造するA社では、歴史や沿革、会社組織や品質管理、商品特性等に関して説明を受けるとともに、製品の種類ごとに製造工程を動画で紹介いただき、これらの製品の試食を通じて、学生は製品作りの工夫や苦労等をインタビューしました。
続いて山陰地域を対象に地元メディアとして注目を集めるB社を訪問し、若者のテレビ離れや視聴率の現状、地域密着型企業として取り組む地域連携事業の内容、多角化事業の一環であるオンラインショップ利用者の基本属性や取扱商品の特性等についてインタビューを行いました。その後、普段、収録が行われているスタジオを見学させていただくとともに、社内見学を通じて社員の方が働く様子を視察しました。

2日目は出雲市内の企業3社を訪問しました。午前中は醤油製造を行うC社を訪問し、醤油の味比べ、醸造蔵の見学、紙芝居での製品作り説明等を通じて、学生は製造現場の雰囲気や職人の方の苦労等を五感を使って感じ取ることができました。これらを通じて、普段何気なく使用している調味料の奥深さや幅広さを実感することができました。
続いて訪問した山陰地域を代表する窯元であるD社では、工房見学を通じて、職人の方の製品作りにかける熱い思いや高い技術力を肌で感じ取ることができました。その後のインタビューでは、職人の方の高い技術力の背景にはたゆまぬ努力と想像を絶するほどの苦労を垣間見ることができ、ゼミ生自身の考え方や生き方にも良い影響を与えてくれました。
最後に訪問した広告代理業を展開するE社では、近年の広告業界の変化、企業理念・事業内容と地域との関わり、他社との連携、働きやすい職場環境づくり等についてインタビューを行い、広告業界が果たす役割等について学びました。

訪問先企業の皆様、お世話いただきました皆様、このたびはこのような機会を与えていただき、誠にありがとうございました。

(経営学部 准教授 佐藤彩子)

事業概要の説明等を受ける学生事業概要の説明等を受ける学生
味比べを行う学生味比べを行う学生
窯元見学を行う学生窯元見学を行う学生