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TUESレポート

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「キャリアデザインB」の講義を鳥取市役所から講師をお招きして実施しました

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公立鳥取環境大学では2年生向け講義「キャリアデザインB」において、毎年、各界で活躍されている社会人の方を講師にお迎えしています。

6月27日は、鳥取市役所より経済観光部観光・ジオパーク推進課観光振興係長の岩田宜真様を講師にお迎えし、講義を実施しました。
岩田様は本学OBでもあり、講義は環境大学での学生生活の思い出から始められました。クラブ活動や学内・学外でのボランティア活動、自転車で長距離の旅行をしたことなど、アクティブな学生生活を振り返られました。
続いて、公務員の仕事について、都道府県と市町村の公務員の仕事の違いや公務員の職種は数多く幅広いものであることを紹介されました。その上で、これまで担当してきた業務の内容とそれぞれの経験で得たものについて語られました。数年ごとに異動があり、新しい業務に取り組む中で必要となる専門的な知識や技能を習得してきたとのことで、公務員のやりがいとともに仕事の幅広さと学び続ける必要性が強く印象付けられました。
一方で、鳥取での暮らしについて、豊かな自然に育まれた四季折々の食の魅力や、近隣で楽しめるレジャーの種類が豊富であることを挙げ、鳥取ならではの充実した暮らしを送っていることを語られました。ご近所づきあいや地域の伝統文化保存や観光振興にも参画し、仕事以外でも地域の中で活躍されており、「やりがいのある仕事」ができて「充実した生活」を送れることで「幸せな生き方ができていると感じる」とのことでした。

北海道出身の岩田様が鳥取市役所を目指すようになった理由として、第一に、学生時代に経験したボランティア活動や自治体のまちづくりコンペに参加した経験から「人の役に立てる仕事」と「まちづくり」に興味を持ち、公務員をめざしたこと、第二に、学生時代の地域での生活や自転車旅行の経験から鳥取での生活に魅力を感じ、鳥取に住み続けたいと考えるようになったことで鳥取市を選んだことを挙げられました。
充実した学生生活が職業選択や居住地選択の大きな要因となった経験から、「自分が楽しいと思えることは何か」「自分はどこでどんな生活をしたいか」の二つの問いの答えを探そう、と呼びかけられました。また、この二つの問いの答えを出すために、「大学生活を楽しむこと」「友達をたくさんつくること」「多くの大人に接すること」の三点が重要と指摘されました。

本学には公務員を目指す学生も多く、その道に進む学生も年々増加しています。受講した学生の関心も高く、仕事の具体的な内容から公務員試験の準備まで幅広い質問が寄せられました。公務員を目指す学生にとって刺激となり、進路への意欲を高める講義となりました。

※ 「キャリアデザインB」は公立鳥取環境大学の全学の2年生を対象とした必修科目です。自身の適性や価値観と向き合い、進路に関する視野を拡げ、自分自身が目指すべき専門性や能力について考えることで適切なキャリア意識を形成し、目標実現に向けた学修に繋げることをめざしています。毎年、多数の企業や行政機関から講師をお招きし、仕事やキャリア形成について考える貴重な機会をご提供いただいています。

市役所で活躍する本学2期生の岩田さん市役所で活躍する本学2期生の岩田さん
学生時代の体験を交えてお話しいただきました学生時代の体験を交えてお話しいただきました