本学では、学生たちのさまざまな面での能力の成長を願い、これまでの取り組みに加えてさまざまな企画を考え実践しています。その中の一つに、主に1年生を対象にした「学生による魅力的な大学づくり委員会」という団体を作り、学生たちに自主的に参加してもらう企画があります。委員の学生たちの感覚で、大学に楽しく魅力ある新しいイベントや企画を作り出してもらおうという試みです。
学生たちは、入学した翌月の5月頃からさまざまなアイデアを出し合い、話し合い、企画書を書き、必要な物を揃え、試行錯誤を重ねてきました。その中で、ようやく11月から実現にこぎつけた企画の一つが「環境大ぷらいべいと博物館」です。新たに建物を建てることはできず、学内に空いている部屋もなかったため、発想を転換し、”水平面”ではなく”垂直面”を活用することを考えました。学生が多く集まる情報メディアセンターの廊下の側面(広くて使われていないスペース)に、穴の開いたパネルなどを使い、平面のように物を展示できる構造にしました。ここでは、学生や教職員が個人または団体で、自作の作品などを数週間展示できるようになっています。学生・教職員全体の相互理解の一助にもなればとも思っています。
第1回目の展示は、研究交流推進課の職員による「岩石・鉱物展 ― 不思議で美しい粒子の世界」を11月中旬に行いました。早速、学内から自分の作品や収集物を展示したいという希望が出ており、既に第2回の展示も準備中です。ゆくゆくは、地域の方々にも呼びかけ、参加していただけるような場にしていきたいと考えています。今後も学生たちの活動が発展していく様子を見守っていきたいと思います。
(学長 小林 朋道)
委員会メンバーの一部と展示者の記念撮影
話し合いの様子