フィンランドとの学生相互派遣事業(※1)に本学も事業参加しており、この度、12月8日(日)から同月12日(木)までの間、フィンランド(トゥルク市)の自治体職員1名と学生5名が来県し、脱炭素に向けた方策についての意見交換や、県内における脱炭素に関連する施設や取組みを行っている企業等の視察を行いました。
視察では、鳥取港海鮮市場かろいちから始まり、大江ノ郷自然牧場やマルサンアイ鳥取株式会社など、県内の施設・企業等を訪問しました。視察先で、フィンランド派遣団の学生たちは、フードロスに対する企業としての取組み状況や、食の循環に関する地域との関わり方などについて、熱心に質問をしていました。
また12月10日(火)は、本学において、学生達と意見交換等も交えた交流会を実施しました。まず、小林学長から歓迎の挨拶に始まり、フィンランドでの本学学生達の受入に対する謝辞と、グループワーク等で活発な意見交換が行われることを期待する旨が述べられました。
交流会の前半は、本学の紹介や脱炭素に対する取り組み状況等を説明した後、本学の学生が大学で取り組んでいる研究について発表しました。
後半は、学生達がグループに分かれ、「脱炭素社会の実現に向けてフィンランドと鳥取の学生が一緒にできること」をテーマに、脱炭素や食の循環など、環境問題全般について広く議論を交わし、最後は各グループで話し合った内容を発表しました。発表では、フィンランドには生乳としての賞味期限が切れた牛乳を利用した料理があることを例に、鳥取とフィンランドの双方でレシピを交換し、料理教室の開催やSNSなどを活用した動画公開などにより、フードロス問題の解消や地産地消を推進するといった提案もあり、両国の学生間で様々な意見を交わし合ったことが伺えました。
交流会に参加した学生からは、「異なる国の学生と意見を交えることは、自分にとって大きな刺激となった。」、「フィンランドの学生と意見交換をすることで、環境教育の重要性を感じた。」等の感想があり、今後、脱炭素社会の実現に向かうにあたって、本学学生にとって大きな刺激となりました。
(※1)フィンランドとの学生相互派遣事業
鳥取県が実施する、脱炭素社会実現を目指す上で重要な「食の循環」をテーマとして、日本と、脱炭素及びSDGsにおける先進自治体であるフィンランドの、両国の学生らがお互いの国を訪問し、テーマに関連する施設や取組を視察し、意見交換等を行い、地球温暖化対策や脱炭素社会実現に向けた取組を担う若きリーダーの育成を行うことを目的とした事業です。
(1)期間
- 派遣:9月24日(火)~10月1日(火)(8日間)
- 受入:12月8日(日)~12月12日(木)(5日間)
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脱炭素社会の実現を目指すうえで重要な「食の循環」をテーマとして日本とフィンランドの学生が関連する施設や取組みを視察し、意見交換を行う。
- 派遣:環境学部環境学科4年生2名、環境学部環境学科 甲田 紫乃 准教授
- 受入:フィンランド(トゥルク市)学生:5名、トゥルク市職員:1名 (計6名)