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TUESレポート

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環大スタディ(カンスタ)を再開しました

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本学は、地域に開かれ社会に貢献する大学として、地域社会における教育活動の充実に努めています。その一環として、2016年1月から「まちなかキャンパス」にて開始した「環大スタディ(カンスタ)」は、教職課程を履修している本学の学生達が近隣の中高生等に学習支援を行うことで地域に貢献し、そして自らの教育実践力を高めるために取り組む活動です。そのカンスタは、新型コロナウィルス感染症の影響により2020年から休止していましたが、2023年5月17日より活動を再開しました。

再開当日、カンスタに取り組む学生達は、3年間休止していたこともあり、カンスタの未経験者しかいませんでした。先輩からの指導や引き継ぎが無いなかで中高生等への指導方法の研究を行い、様々に模索しながら、不安ななか、それでも勉強に困っている中高生等の力になりたい、自分の将来のために教育の実践力を高めたい等の、それぞれの熱い思いを胸に準備してきました。そして、カンスタの再開には、教職課程を担当する教員である環境学部 前田哲雄 教授、千代西尾祐司 教授、川口有美子 准教授が揃い、学生達を指導等してバックアップしました。そのことによって学生達は緊張しながらも、どこか安心して、楽しみながらカンスタに取り組んでいたようです。また、その学生達に教えてもらった中高生達も楽しみながら自分達の宿題に向き合っていたようです。友達と一緒に参加した中学生2人組は、学生達との会話のなかで冗談を交えながら、理科・サイエンスの「花のつくり」の1問1問に回答を書いていきました。同じく、友達と来ていた高校生2人組は、真剣に学生達が伝える言葉を確認しながら、地理の「地形図から読み解く課題」に対応していきました。

本学の学生達は、最初は、固い表情をして恐る恐る中高生達に対応していましたが、途中軽い戸惑いがありながらも、終わりには、自信に満ちた顔をして中高生達を教えていました。学生と中高生達、これからの若い世代の子達のカンスタの時間はあっという間に過ぎ、最後に学生達が中高生達の帰りを見送り、再開最初のカンスタを終えました。帰り際に中高生達は「とても楽しかったです。よく分かりました。ありがとうございました。」と丁寧にお礼を伝えました。

この日は、日本海ケーブルネットワーク(NCN)からの取材があり、カンスタ終了後に、学生達にインタビューがありました。「カメラ目線にならないように」というNCNのテレビ記者からの指示でインタビューが始まり、1つ1つの質問に学生達が丁寧に回答していきました。「教職志望で、教えることを職にしたいと考えている。今回教えてみて、伝えることの難しさが分かった。」「個々の子の反応を見ながら、どう伝えれば良いのかが分からなく難しかった。それにより、こちらも教えられ、良い経験ができた。」「高等学校化学基礎を教えた。モル(mol)が文系の子には難しいなか、良い子だったのでシッカリ話しを聞き、理解してもらえた。」等の今回のカンスタに手応えを感じた学生達の声を聞くことができました。今後も毎週水曜日に行われるカンスタで学生達が成長することが楽しみです。

これからも本学は、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」に基づき、近隣の中高生等に教育活動を行い、地域社会に貢献していきます。

ホワイトボードを使い教える学生ホワイトボードを使い教える学生
前田教授の指導を受ける学生前田教授の指導を受ける学生
楽しみながら教える学生楽しみながら教える学生
インタビューを受ける学生(達成感からガッツポーズ(右))インタビューを受ける学生
(達成感からガッツポーズ(右))