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TUESレポート

過去10年分を掲載しています

「オンラインde国際交流パートⅡ」を実施しました

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前期に行ったオンライン国際交流イベントに引き続き、後期もWeb会議システムを用いた国際交流イベント「オンラインde国際交流パートⅡ」を11月から12月までに4回行い、延べ55名の本学学生が参加しました。

第1回は、アメリカのセントラルクリスチャンカレッジオブカンザスに留学中の松田康希氏に、現在に至るまでの2年間の留学生活を「英語」「授業への取組」「友人作り」「フリータイムの過ごし方」などの観点から振り返り話していただきました。コロナ禍の中でも教職員や地域の方々のサポートによって留学生活が守られたことに感謝していることも話に含まれていました。

第2回は、カナダ・ユーコン準州観光局の高橋由香氏と嵐賢吾氏に、ユーコン準州の歴史・文化・自然を紹介していただきました。アラスカに隣接するカナダ北西部の準州ユーコンは大自然の中でのアウトドア体験やオーロラ鑑賞が楽しめる利点があると同時に、大自然の中で生活の営みが試されるという話もありました。直面している問題としては、温暖化によって永久凍土の急速な融解の進行や、気候変動による影響がバンクーバーなどの大都市と比べて顕著に現れていること、そのためユーコン準州政府は2030年までに二酸化炭素の排出量を45%削減、住民の97%が再生可能エネルギーを活用することを掲げていることの説明がありました。

第3回目は、マレーシア短期語学留学を経験した大山恭平氏から短期語学留学の概要として学校紹介、授業、寮生活、食事、訪れた観光地などについて話をしていただきました。オンラインイベントに参加した本学の学生は、様々な国からの留学生が在籍する大学のキャンパスライフの魅力や、東南アジアならではの食事の美味しさと物価の安さについての説明を興味深く聞いていました。また、マレーシアで生活する上での便利なこと、不便なことを具体的にいくつかの事例をあげて紹介があり、アジア圏で英語を学ぶメリット・デメリットについても話がありました。

第4回は、日本人の留学先として人気が高いニュージーランドの専門留学エージェント藤田教子氏を招いて、同国の環境保全や幼児保育のシステム、そして藤田氏自身のニュージーランド留学体験などの話をしていただきました。「人は自然あってこその存在である」という考えを基に、ニュージーランド政府が環境や生態系を守るために行っている事例の一つとして、紙コップのゴミを減らすためにカフェでカップの貸し出しをする「AGAIN AGAIN」の取り組みの紹介がありました。また、自分に合う留学のスタイルを見つけることの大切さや留学期間中の英語の伸び悩みに直面した時の対処法などのアドバイスもありました。

それぞれの回で、参加学生はゲストスピーカーの話を熱心に聞くだけでなく、積極的に質問を行っていました。参加学生からは「英語力を鍛えるのであればオープンな雰囲気のあるアメリカでしたいと思いました。」、「ユーコンが永久凍土の上にできていることを知らなかったので、カナダならではの自然や文化などを色々知ることができてとても面白かったです。いつかカナダに行ってオーロラを見てみたいと思いました。」、「マレーシアの留学に非常に興味がわきました。」、「公用語から環境、幼児教育までニュージーランドの 知らなかった取り組みがたくさん聞けて面白かったです。」などの感想が寄せられました。
コロナの影響が続いて海外渡航ができない中でも、オンラインを通じて留学体験の話を聞いたり、各国の自然や持続可能な取り組みに触れたりすることで、学生の今後の留学に向けた準備や他国のことを知りたいというモチベーションや関心を更に高めることができます。今回も有意義なオンライン国際交流となりました。

アメリカ・今年8月の授業風景アメリカ・今年8月の授業風景
カナダ・温暖化と永久凍土融解カナダ・温暖化と永久凍土融解
マレーシア・観光地でのシーカヤック体験マレーシア・観光地でのシーカヤック体験
ニュージーランド・AGAIN AGAIN紹介ニュージーランド・AGAIN AGAIN紹介