研究紹介:安楽寺、国登録有形文化財へ(浅川教授)

研究紹介:安楽寺、国登録有形文化財へ(浅川教授)

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最終更新日:2016-07-22

本学環境学部浅川研究室が2005~2006年に調査した安楽寺(鳥取県東伯郡湯梨浜町宇野)が、7月15日(金)の文化庁文化審議会で国登録有形文化財に答申されることが決まりました。
安楽寺は、湯梨浜町の重要文化財「尾崎家住宅」の対面に建つ同家の菩提寺です。寺伝によると、安楽寺は他地にあった天台宗の寺院「正来院」を前身として創建され、承応2年(1653)のころ浄土真宗に改宗して安楽寺の寺号に改めました。現在の敷地は尾崎家の旧宅地です。18世紀中期、尾崎家は対面する敷地に居宅の移設・新築を進めるとともに、安楽寺を旧宅地に招聘したものと推定されています。
現本堂は文化2年(1805)の上棟です。再建にあたって七代尾崎清衛門(1846年没)は大工を京都に派遣し、西本願寺で建築彫刻を学ばせたそうです。その甲斐もあり、内部の装飾は本願寺直系の豪壮華麗なものとなっています。

浅川研究室は2007年に一連の調査成果を『尾崎家住宅―建造物調査報告書―』として刊行しました。安楽寺についても、第4章4「安楽寺の建築と景観」で大きくとりあげています。これらの成果に基づき、2011年に尾崎家住宅が県の保護文化財に指定され、2013年には国の重要文化財に格上げ指定されました。そして今年(2016)、残された歴史的建造物であった安楽寺の諸堂宇が国の文化財に登録されることになったのです。現在、尾崎家の庭「松甫園」(国指定名勝)の整備を指導している眞田廣幸氏(倉吉市文化財協会会長・本学非常勤講師)は「小路を挟んで並びたつ尾崎家住宅と安楽寺がともに文化財保護の対象となったことで、江戸時代の漁村景観が広い範囲で未来に継承され、とても意義深い」とコメントしています。

 

関連リンク【浅川研究室ブログ】 (外部サイトにリンクしています)
  http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1299.html
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安楽寺全景。対面は尾崎家住宅(重文)。安楽寺全景。対面は尾崎家住宅(重文)。
安楽寺本堂安楽寺本堂

 

安楽寺本堂(海老虹梁)安楽寺本堂(海老虹梁)
安楽寺本堂内陣安楽寺本堂内陣

 

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