12月14日(土)、田中章介先生をお招きし、本学で講演会を開催します。田中先生は2001年度鳥取環境大学開学時から4年間、環境政策学科の重鎮として大学の運営に指導的役割を果たし、その後も客員教授として大学院生の指導にあたられました。近年は我が国税制の起源を探っておられ、最古の文献記載が魏志倭人伝の「収租賦有邸閣」の六文字であることに着目し、邪馬台国の時代(3世紀前半)の国家観に斬新な光をあてられています。また、ごく最近の論考では、女王国(卑弥呼の居地)と邪馬台国はべつの場所にあったという驚きの結論を導かれています。こうした「魏志倭人伝の新しい解釈」を、2つのセッションに分けてご講演いただき、県内の考古学の専門家がコメントいたします。 多数の皆様のご来場をお待ち申し上げます。開催時間・場所・次第等は以下のとおりです。
魏志倭人伝の新しい解釈-田中章介先生講演会-
日時: 2019年12月14日(土)13:00~
会場: 公立鳥取環境大学 100講義室(聴講無料 定員200名 先着順)
主催: 公立鳥取環境大学
後援: 鳥取県・中国税理士会鳥取県支部連合会・新日本海新聞社
次第: 13:00 開会挨拶(小林朋道)・趣旨説明(浅川滋男)
13:15 田中章介先生講演(1)
魏志倭人伝「収租賦有邸閣」の解釈
14:00 コメント: 茶谷 満(鳥取県立博物館・中国考古学)
中国考古学からみた邸閣のイメージ
14:30 休憩
14:50 田中章介先生講演(2)
魏志倭人伝に係る、もう一つの解釈-邪馬台国位置論に関連して-
15:40 コメント: 中原 斉(鳥取県文化財局長・考古学)
倭人伝にみえる投馬(つま)国と山陰の関係遺跡
16:10 質疑応答
16:30 閉会
事務局・お問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
e-mail:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp Fax0857-38-6775 ℡09014499213
*できるだけメールでお問い合わせください。連絡先はチラシを参照。
後漢書倭伝と魏志倭人伝の口語訳
本講演会の資料として田中先生の発表レジメと論文抜刷を配布しますが、現在プロジェクト研究2&4「漫画と文献で読む魏志倭人伝」として1・2年生が取り組んでいる後漢書倭伝と魏志倭人伝の現代口語訳を資料集の付録として掲載します。中高生が読んでも分かりやすい口語訳をめざしており、講演内容を理解する手助けになるはずです。