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特別企画国際シンポジウム「米国の廃物処理:廃棄物発電施設の活用」を開催しました

平成28年12月6日(火)に本学11講義室において、特別企画シンポジウム 「米国の廃物処理:廃棄物発電施設の活用」を開催し235名の参加がありました。

 

本学では平成22年度から海ごみや廃棄物問題解決に向けて国際シンポジウムを開催しています。第7回目となる今回は米国から廃棄物の専門家であるエドワード・クリシウナス氏をお招きしました。
サステイナビリティ研究所の岡崎 誠所長の開会挨拶のあと、企画趣旨説明では、本学の田中 勝客員教授から「ごみ処理と焼却」と題して、ごみ処理問題について解説がありました。
特別講演ではWNWNインターナショナルのエドワード・クリシウナス代表に「米国の廃棄物処理~廃棄物発電施設の活用」と題して、アメリカの廃棄物処理の歴史、固形廃棄物処理の現状、コネチカット州の廃棄物発電施設の紹介、アメリカの廃棄物発電施設の課題について講演していただきました。講演後の質疑応答では、本学学生から生ごみ等水分量多い廃棄物を処理した場合の発電量への影響、一般聴講者から20年間新しい廃棄物発電所が建設されなかった理由、廃棄物発電と競合する新しい技術などの質問があり、それぞれに例を挙げてわかりやすく回答していただきました。
パネルディスカッションでは、はじめに話題提供としてクリシウナス代表からアメリカの医療廃棄物の焼却について、次に松村教授からは鳥取県内の医療廃棄物処理の現状と課題について、原田理事からは、日本の医療廃棄物処理の現状:焼却施設の活用について解説していただきました。その後、田中客員教授をコーディネータとして「廃棄物の適正処理‐医療廃棄物処理の日米比較」をテーマに討議が行われました。
会場からは、スーパーエコタウン建設時の自治体(東京都)の支援のあり方やアメリカの最終処分場の浸透水の問題について質問があり、参加者全員で廃棄物問題を考える有意義なシンポジウムとなりました。

 

企画趣旨説明 「ごみ処理と焼却」
  公立鳥取環境大学客員教授 田中勝
特別講演 「米国の廃棄物処理:廃棄物発電施設の活用」
  WNWNインターナショナル代表 エドワード・クリシウナス氏
パネルディスカッション 「廃棄物の適正処理‐医療廃棄物処理の日米比較」
 (話題提供)
  ・「米国の医療廃棄物処理の現状と課題」
    WNWNインターナショナル代表 エドワード・クリシウナス氏
  ・「鳥取県内の医療廃棄物処理の現状と課題」
    公立鳥取環境大学 教授 松村治夫
  ・「日本の医療廃棄物処理の現状:焼却施設の活用」
    有害・医療廃棄物研究会 原田優氏
 コーディネータ:公立鳥取環境大学客員教授 田中勝

 

 

岡崎所長の開会挨拶 岡崎所長の開会挨拶 
田中客員教授の企画趣旨説明田中客員教授の企画趣旨説明

 

クリシウナス代表の講演クリシウナス代表の講演
松村教授の講演松村教授の講演

 

原田理事の講演原田理事の講演
パネルディスカッションの様子パネルディスカッションの様子