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TUESレポート

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フィンランドトゥルク市との学生相互派遣事業に参加しました!

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本学のサステイナビリティ研究所は、持続可能な農林水産の在り方や廃棄物問題、自然資源を活用したエネルギーの活用等、環境の持続可能性をテーマに研究を推進し、本学のSDGs推進組織としてSDGs活動に取り組んでいます。

この度、昨年度に引き続き、鳥取県が実施する「令和7年度自治体ネットワークを活用した人材育成事業に係る鳥取県とフィンランドとの学生相互派遣事業」と連携し、学生2名と教職員2名を脱炭素先進国であるフィンランドに派遣しました。今年度の事業は、「生物多様性」、「循環型経済」、「循環型食品」をキーワードに実施され、トゥルク市長の講演の他、キーワードに基づいた研究施設・企業等の取組みについて視察しました。

訪問先のトゥルク大学では、学内のレストランやカフェで教職員や学生の食の選択をデータ化し、排出されるバイオ廃棄物の量を測定することで廃棄物削減につなげる研究を行っていることや、トゥルク応用科学大学では、“バーラボ(bar Lab)”を開設し、オレンジジュース作りの工程で廃棄される皮等から作るモクテル(ノンアルコールカクテル)を製造していることなど、学生が企業と連携し、脱炭素や食の循環における実践的な学びが行われていることを視察しました。
また、生物多様性の観点から、現地の農園や自然公園も視察し、農園では、水の循環利用や自家製の電気を用いるなど、出荷する野菜の栽培にもサステイナブルな手法を用いていることや、自然の多様性を守ることで循環型サイクルを確保することを重視し、そのためにも農家と協力して、なるべく農薬を使わないことで土壌を汚さないように整えていること等が紹介されました。
プログラムの最終日は、「生物多様性」、「食品循環型経済」など今回のプログラムのキーワードに沿ったテーマが各グループに割り当てられ、それぞれグループワークを実施し、発表しました。
派遣した学生からは、「今回の経験で得た知識や学生同士の交流を一過性のものにせず、脱炭素や生物多様性の課題解決に向けて、これからの活動に繋げていきたい。」といった感想が寄せられ、今後の学生生活において、大きな刺激となったことがうかがえました。

12月上旬にはトゥルク市からフィンランドの学生たちが来日する予定であり、現在、派遣した学生が主体となって、県内の脱炭素・SDGsの取組みを行っている企業等への視察やグループワークのテーマ決め等、受入の準備を進めています。
なお、本事業については、12月20日(土)に本学で開催する「COP TOTTORI 2025 ~鳥取県版COP会議~」※において報告会を行う予定としています。

<派遣期間等>
 ・派遣期間:9月22日(月)~9月29日(火)(8日間)
 ・派遣先:フィンランド トゥルク市等
<フィンランド派遣団の日本訪問>
 ・派遣期間:12月上旬
 ・派遣団:トゥルク市の学生2名
 ・鳥取県及び長野県小布施町を訪問予定

※COP TOTTORI 2025 ~鳥取県版COP会議~ (鳥取県HP)
 https://www.pref.tottori.lg.jp/325304.htm

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