
本学と中央大学は、連携協力協定に基づく交流事業として、令和7年9月4日(木)から6日(土)の3日間、両大学の学生が参加する共同フィールドワークを東京都八王子市およびさいたま市にて実施しました。このフィールドワークは、人文地理学、ジオパーク、ジオツーリズム、地域づくりを専門分野とする環境学部 柚洞一央准教授が本学の指導教員を務め「里地里山の新たな役割を探る」をテーマに行いました。
両大学の学生は、中央大学の後楽園キャンパスが位置する都心や多摩キャンパスが在る郊外におけるフィールドワークを通じて、企業や民間団体、地域住民、大学など異なる立場の主体が里地里山の調査や維持管理、持続可能な利用などに関わっている現場を訪れ、現代社会において里地里山がどのような役割が果たせるかを探ることを目的とし、3日間様々な活動を行いました。
初日の4日(水)には、森と人の共存の取り組みを行っている会社がガイドを務め、同社が整備管理する恩方の森で、森林の活用に関する説明を受けたのち、自然学校において、実習と自然観察を行いました。実習では、同学校が維持管理する雑木林を現場として森林整備を行いました。
5日(金)は雨天のため当初予定された屋外でのフィールドワークは実施できませんでしたが、埼玉県さいたま市内最後の里山の一つである塚本地区を拠点に、まちづくりと環境保全の両面から活動をしておられる塚本郷の担当の方から、様々なお話を伺いました。その後アドバイスをいただきながらのグループワークでは積極的な発言が多く、普段とは違う視点での意見交換ができました。
最終日の6日(土)は、自然豊かな中央大学多摩キャンパスを散策したのち、まとめのグループワークを行い、フィールドワークを終えました。
この共同フィールドワークを通じて、両大学の学生は、テーマの内容について深く学ぶとともに、交流を深め、有意義な時間を過ごすことができました。



