
令和7年6月20日(金)に、学生グループnm(ナノメートル)が、学生センター多目的ホールにおいて、講演会「知っていますか、「生理」のこと~SDGs5「ジェンダー平等実現」を考えて~」を開催しました。
この講演会は、SDGs活動推進助成制度※を活用して実施されたものであり、鳥取県立中央病院にお勤めの橋本万住子先生を講師にお迎えして開催されました。
※SDGsの目標達成に向けて意欲的に取り組む学生の活動に対する本学独自の支援制度
橋本先生は、病院に助産師としてお勤めの傍ら、鳥取県不妊専門相談センターや鳥取県更年期障がい相談支援センターの相談員としても活躍されており、専門知識と様々なご経験を基に、生理に関する諸問題や対処策について、わかりやすくご講義いただきました。
講義では、近年女性が活躍する場面が増え、ジェンダー平等という理念が普及しつつある中、世界の男女平等度調査において、日本は118位であり、G7加盟国の中で最下位という実状にあること、
生理や更年期のことがメディアで取り上げられるようになり、生理を取り巻く社会の意識が変わってきたことなど、社会的背景についてお話いただきました。
また、生理の基礎知識や生理痛のリスクと対処法についてもお話いただいた上で、ジェンダー平等の実現に向けては、生理の課題は社会の課題でもあるとの認識を持つこと、男性の生理に対する理解が不可欠であること、プレコンセプションケア(将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康に向き合うこと)の実践が重要であることについて、ご提唱されました。
講演会には、学生を中心に20名を超える参加がありましたが、その内男性の参加も数名ありました。講演後の質疑応答において、複数の女子学生から活発な質問があがった他、男子学生から「生理痛で苦しんでいると思われる女性への接し方、フォローの仕方」について質問があるなど、ジェンダー平等実現に向けて、生理への理解を深めてもらうという主催者の想いが、参加者に届いた講演会となりました。

