
公立鳥取環境大学では2年生向け講義「キャリアデザインB」において、毎年、各界で活躍されている社会人の方を講師にお迎えしています。
6月13日の講義では、水ing株式会社採用部部長の堀井緑様、水ingAM株式会社で活躍する本学卒業生の西村知子様をはじめ多くの社員の皆様にご来学いただき、ご講演いただきました。
講義では、始めに水資源や水道に関するクイズを出題され、受講者は水資源の希少性や安全な水道水が当たり前のものではないことに気づきを得ました。その上で上水道・下水道をはじめとした社会における水資源の循環を維持する水インフラの概要とその重要性を説明され、水ingはこの水インフラの広範な部分を担っており、技術開発からインフラ施設の設計・建設、運営、維持管理まで一貫して取り組む企業であることが紹介されました。続いて、多様な業務が展開されている水ingでの働き方の一例として、本学卒業生である入社二年目の西村知子氏が登壇され、現在の仕事の内容や代表的な一日の業務の流れ、職場での苦労やこれまで業務の中で成長してきたことなどを率直に話されました。
最後に、水インフラに関わる業界で生じている、官民連携の進展といった構造的な変化を例示された上で、仕事にはルーチンワークの側面とクリエイティブな側面とがある中で、ルーチンワークの比重が高い仕事であっても、今後はクリエイティブな発想や視点を持って取り組むことが必要と説かれました。
水資源の健全な循環を維持する水ingの業務は、環境学部の学生はもとより本学に学ぶ多くの学生の関心を集め、講義後の質疑応答では仕事に関するものから水循環からみた環境問題への水ingの取り組みに関するものまで幅広い質問が出され、それぞれ関連の深い社員の方から真摯にお答えを頂くことができました。「環境に関わる仕事」を目指す多くの学生にとって貴重な学びを得る講義となりました。
※ 「キャリアデザインB」は公立鳥取環境大学の全学の2年生を対象とした必修科目です。自身の適性や価値観と向き合い、進路に関する視野を拡げ、自分自身が目指すべき専門性や能力について考えることで適切なキャリア意識を形成し、目標実現に向けた学修に繋げることをめざしています。毎年、多数の企業や行政機関から講師をお招きし、仕事やキャリア形成について考える貴重な機会をご提供いただいています。



