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TUESレポート

過去10年分を掲載しています

科学の甲子園ジュニア全国大会に向けた研修会及び説明会について

4 質の高い教育をみんなに

令和4年11月12日(土)に第10回科学の甲子園ジュニア全国大会(※)に向けた研修会及び説明会が本学の学生センター会議室において行われ、鳥取県代表として全国大会に出場する東中学校3名、鳥取大学附属中学校3名の計6名の中学生が参加しました。

(※)
JSTトップ.次世代人材育成事業.科学の甲子園ジュニア推進事業.
全国大会について.第10回全国大会について.
https://koushien.jst.go.jp/koushien-Jr/about/index.html

説明会では、初めに中学生から自己紹介があり、その様子から全国大会に向けた意気込みが感じられました。その後、鳥取県教育委員会の事務局の方から全国大会の概要説明があり、中学生は熱心に聞き入っていました。

研修会は、情報関係と理科関係の2つに分けて行われ、講師を情報関係は、人間形成教育センター 久保奨 准教授が、理科関係は、環境学部 千代西尾祐司 教授が務め、どちらも中学生に分かり易く丁寧に説明しました。

久保 准教授は、全国大会の過去の問題を第1回から紹介し、近年は、アルゴリズムの出題が大半になっていることを明示しました。その後、アルゴリズムとは何かを具体的な例を交えながら話し、そしてアルゴリズムを実際に考えるうえで必要となる基本構造、フローチャート(流れ図)、データ構造、配列等を説明しました。続いて、過去の問題にチャレンジさせ、実際に問題を解く時の考え方等を解説しました。最後に、まとめとして、研修会の内容の振り返りや問題に取り組むときに重要なこと、情報関係の問題の解決のヒント等を話しました。

千代西尾 教授は、アメリカの心理学者の書籍の一部を用いて、創造性を有効に発揮するチームの特徴を紹介し、チームは一人の天才に勝ることを説明しました。その後、全国大会の実技競技の課題を解決するため中学生チーム、中学生の担任チーム、千代西尾 教授チームの3チームに分かれて作業を行いました。課題は、紙を材料として組み立てた橋の上を水を入れたペットボトルを載せた「おもちゃの車」で無事通過させるというもので、紙の橋に如何に強度を持たせることができるかが鍵になります。その課題にどのチームも「ものづくり」や「コミュニケーション」能力等をフルに発揮し取り組みました。そして各々のチームの橋を完成させ「おもちゃの車」を走らせる検証を行いました。

中学生チームの研修の成果は、全国大会で確認することができます!!

本学は、SDGsの17の目標のうち「4.質の高い教育をみんなに」に基づき本学の学生はもちろんのこと様々な方々にも教育活動を行っていきます。

情報関係の研修を行う久保先生情報関係の研修を行う久保先生
実技競技の課題の解決方法を話し合う中学生チーム
実技競技の課題の解決方法を話し合う中学生チーム
完成した中学生チームの橋