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TUESレポート

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SDGs連携事業地域貢献活動発表会について

SDGsロゴ

令和4年9月22日(木)に「令和4年度鳥取商工会議所工業部会SDGs連携事業地域貢献活動発表会」が、三洋テクノソリューションズ鳥取株式会社(以下「STS社」という。)のビジョナリーコラボセンターにて開催されました。本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業において、工業部会員であるSTS社では、これまでに「SDGsの観点からの新商品づくり(食による健康、食材廃棄ロス削減、ジェンダーレス社会の実現)」をテーマとして、学生有志による地域貢献活動を5回行ってきました。今回その活動のなかで学生とSTS社の社員との打ち合わせの成果である商品企画提案(発表)を学生が行いました。

発表会では、まずSTS社 木村裕一 代表取締役社長の挨拶がありました。その後「今までの活動の振り返り(取組趣旨説明、1回~5回の活動内容報告)」と「学生紹介」があり、そして発表を行いました。

発表では「SDGsの達成に貢献する生ごみ肥料(堆肥)化製品」と題して学生5人による提案がありました。パワーポイント資料を大型ディスプレイに投影しながら1スライドずつ「コンセプト」「提案理由」「導入による効果と社会貢献」「仕組みの説明」「サブスク等のメリット」「製品比較(市販製品の処理方式別、乾燥式製品別)」「市場規模」「検討課題」等について、学生が丁寧に説明していきました。まず「コンセプト」として、生ごみの後片づけでの水切りの手間や悪臭、コバエの問題(以下「生ごみ問題」という。)を話し、それらを提案製品で改善することにより、幸せな食卓を実現したいと語りました。そしてターゲットを「生ごみの悪臭や片付けに困っている一般家庭」と位置付けました。次に「提案理由」では、本学の学生の8割以上が県外から来ていることを紹介し、大学からの一人暮らしで直面する生ごみ問題を「環大生だけの問題ではない」と語りました。更に、新型コロナウィルス感染症の影響で家庭ごみの量が増え、その家庭ごみのなかで「生ごみ」が一番増えたことを数値データから示し、「この生ごみ問題をどうにかしたい」と話しました。「導入による効果と社会貢献」では、生ごみ問題が解決するとともに、製品購入に地方自治体の補助金等の活用を検討する旨が語られました。更に、それらのことがSDGsの達成及び社会貢献につながることを説明しました。次に「仕組みの説明」では、ネットでサブスク販売を考えていることや製品自体の機能に加え、使用者の利便性を向上させる機能や販売後に製品の各種運用情報を収集し、その後の商品改良や販路拡大につなげる機能等の紹介がありました。「サブスク等のメリット」では、「製品なし」「一括購入」「サブスク購入」の3つに分けて説明を行いました。提案した、サブスク購入では、初期コストがかからないこと、ランニングコストが安いこと、あわなければ途中で追加費用の発生なくやめられること等を紹介しました。加えて、一括購入とサブスク購入では、地方自治体の生ごみ堆肥化容器購入補助制度等を適用することにより、実質の製品価格を減らすことができるメリット等を説明しました。次に「製品比較」では、まず市販生ごみ処理機の処理方式別に「乾燥式」「バイオ式」「ハイブリット式」を紹介し、様々なメリットから提案製品に「乾燥式」を採用したことを話しました。そして、乾燥式製品として、提案製品と市販製品を比較し説明を行いました。「市場規模」では、「一般家庭(共働き世帯、専業主婦世帯、単身世帯)の世帯数」「環境問題についての関心割合」「高くても環境負荷のない商品を購入する割合」等をもとに市場参入ターゲット値をもとめました。「検討課題」では、環大生及び教職員から市場調査を行っていきたい旨等を説明し、最後にSTS社へのお礼を伝え、発表を終えました。

発表後には「こういった生ごみ処理製品が普及していない要因は何か?」「生ごみを乾燥させる際の電気代を実質ゼロにするアイデアが欲しい。」「システムキッチンに組み込んでも良いのではないか?」「数値データを用いる等プレゼンテーションがうまかった。」等の質問、助言等が出席者からありました。その後、総評、学生の感想等の後、工業部会 森下哲也 部会長から挨拶があり、発表会を終えました。

この活動をとおして、参加した学生はひと回りもふた回りも成長したことと思います。

 

発表会の前に準備する学生発表会の前に準備する学生
発表をはじめる学生発表をはじめる学生
一人ずつ発表する学生一人ずつ発表する学生
発表後の質問に回答する学生発表後の質問に回答する学生