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TUESレポート

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おからの利活用に関するプロジェクトチーム(仮称)打合せ会について


本学は、鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業において、工業部会員であるマルサンアイ鳥取(株)の豆乳おからの排出及びその処理における課題の解決に取り組んでいます。その一環として、令和4年5月9日(月)に、環境学部 門木秀幸 准教授が「おからの利活用に関するプロジェクトチーム(仮称)打合せ会」に参加しました。このプロジェクトチームは、2月8日(火)に開催された「おから有効利用に関する研究会」(※)を更に発展させるために鳥取県西部総合事務所農林局農商工連携チームが関連企業等に呼びかけ組織されました。なお、今後、研究会は、このプロジェクトチームに統合されることになりました。

(※)おから有効利用に関する研究会について.
http://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2021nendo/20220209003/

この日プロジェクトチームのメンバーとして、マルサンアイ鳥取、(株)彩々、(株)さんれい製造、(株)さんれいフーズ、大山乳業農業協同組合、三光(株)、(一財)日本きのこセンター菌蕈研究所、鳥取商工会議所、(公財)鳥取県産業振興機構、鳥取県の農林水産部畜産振興局畜産課、畜産試験場、東部農林事務所、西部総合事務所、そして本学が、オンライン及び対面(西部総合事務所第15会議室)を併用して参加しました。

最初に、農商工連携チーム 淺見浩行 チーム長からプロジェクトチームの趣旨説明がありました。続いて参加者が順番に自己紹介等を兼ねて取組内容・課題等の説明を行い、情報を共有しました。その中で、豆乳おからの利活用については、鳥取県内で数年前から検討されてきており、保存性や運搬コスト(水分量が多いため)の問題等で実現されていないといった話しがありました。また、門木 准教授から、SDGs連携事業で、門木 准教授及びそのゼミ生(以下「門木 ゼミ」という。)が昨年1年間取り組んだ「おからを利用した食品(ケーキ)の試作」「おからの乾燥処理に係る処理エネルギーの試算」「おからを利用したプラスチック代替フィルムの試作」等の報告がありました。そして、今年は「乳酸発酵に関する研究」を発展的に取り組んで行く予定であり、現在そのための準備を進めていることの説明がありました。

次いで、参加者の間で、豆乳おからの「飼料及び肥料化、乾燥処理、乳酸発酵及び冷凍保存(保冷パック)、運搬、食品化、保管場所、各種のコスト」等に関する意見交換が行われました。

最後に「飼料及び肥料、食品化」といった、ある程度纏まれる括りで幾つかのワーキングを作り、それを次回(7~8月頃開催予定)のプロジェクトチーム全体の集まりで相談・検討するような進め方の確認を取り、打合せ会を終えました。今後、門木 ゼミは、このプロジェクトチームでの成果も活用しながら研究を進めていきます。

門木 准教授からの取組内容等の説明門木 准教授からの取組内容等の説明