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TUESレポート

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代替フタによる種菌シート製造のための機械の確認について


本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業(※)において、工業部会員である菌興椎茸協同組合の課題を解決するため、令和3年11月2日(火)に、環境学部 門木秀幸 准教授とそのゼミ生(以下「門木ゼミ」という。)が同組合の製造工場を訪問しました。

(※)
SDGs連携事業では、SDGsの取り組み推進を目的に工業部会と本学の教員及び学生が連携し、企業の環境分野における課題を解決します。今後3年程度継続予定であり、本年度は3社の課題解決に取り組んでいます。そして、課題解決を通じて、本学ではSDGsの目標達成並びに学生の成長を目指します。なお、この連携事業は、本学におけるSDGs推進組織であるサステイナビリティ研究所が主導し、また、本学創立20周年記念事業としても取り組んでいます。


菌興椎茸協同組合では、原木しいたけ栽培用の椎茸種菌(椎茸の形成菌等を固めたもの)を複数まとめてシート状(1シート:種菌460個、以下「種菌シート」という。)にしたものを製造・販売しています。しかし、この種菌は、フタに発砲スチロールを使っており、原木しいたけの栽培後に、その発砲スチロールが、ゴミとして残ってしまう課題があります。現在、門木ゼミでは「発泡スチロールのフタとそれに代わる生分解性材料のフタ(以下「代替フタ」という。)を使った原木しいたけの栽培実験の研究」を行っています。この日、その研究の中間報告と代替フタの材料が柔らか過ぎるため、同組合の製造工場の生産機械では使えないことに対応するため機械の確認を行いました。

中間報告では、ゼミ生から同組合の組合長及び種菌育成場長に、栽培実験の状況と代替フタの耐久性を重量の計測結果等をもとに説明しました。機械の確認では、ゼミ生が種菌育成場長から種菌シートの生産機械の詳細な説明を受けました。今後、この機械の確認結果をもとにして、プラスチックメーカーと協議のうえ、代替フタの材料に手を加え、種菌シートを製造出来るように改良を行う予定です。

本学は、この連携事業を含め、学生の成長を目指して、SDGsに取り組んでいきます。

種菌シート種菌シート
椎茸種菌椎茸種菌
ゼミ生による研究の中間報告ゼミ生による研究の中間報告
ゼミ生の機械の確認ゼミ生の機械の確認