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TUESレポート

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豆乳おから及び鋳物砂等の課題解決のための企業訪問について


本学と鳥取商工会議所工業部会とのSDGs連携事業(※)において、工業部会員であるマルサンアイ鳥取(株)と(株)松田安鐵工の課題を解決するため、令和3年9月16日(木)、マルサンアイ鳥取にはヒアリング調査、松田安鐵工にはサンプリング調査に環境学部 金相烈 准教授とそのゼミ生が訪問しました。

(※)
SDGs連携事業では、SDGsの取り組み推進を目的に工業部会と本学の教員及び学生が連携し、企業の環境分野における課題を解決します。そして、課題解決を通じて、本学ではSDGsの目標達成並びに学生の成長を目指します。なお、この連携事業は、本学におけるSDGs推進組織であるサステイナビリティ研究所が主導して進めています。また、本学創立20周年記念事業として取り組みます。


マルサンアイ鳥取では、豆乳製造に伴う、おからの排出(年間約7,420トン)及びその処理における課題(腐りやすい、処理に伴う輸送費等)があります。当日、ゼミ生が「おからを乾燥させて処理する場合のフロー、環境負荷(燃料、電力)、経費(燃費費、電気代)」や「おからを飼料として処理する場合の現状の搬出先と距離並びに輸送における環境負荷(燃料費)」等のヒアリングを行いました。

松田安鐵工では、鋳物工場から排出される鋳物砂等(廃砂(年間約18トン))とその処分費用の課題があります。当日、ゼミ生が鋳物製造の作業工程で排出される廃砂(生砂(生土を造型したものをばらした砂)、炭酸砂(炭酸ガスで造型したものをバラした砂)、鉄砂(鋳物をグラインダーで研磨等した後の周辺の砂)、耐火物くず砂等)を100~500g程度採取(サンプリング)しました。

今後、ゼミ生は、ヒアリング結果とサンプリングした廃砂を大学に持ち帰り、課題解決のための研究材料として活用します。そして本年度末までに、研究成果として課題解決方法を各企業に提案する予定です。おからの有効利用や廃砂の処分費用の圧縮等の課題解決方法の発見が望まれます。

本学は、この連携事業を含め、学生の成長を目指して、SDGsに取り組んでいきます。

ヒアリング調査ヒアリング調査
おから乾燥処理フロー説明おから乾燥処理フロー説明
廃砂を採取するゼミ生1廃砂を採取するゼミ生1
廃砂を採取するゼミ生2廃砂を採取するゼミ生2