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「地域密着型ビジネス検討ワークショップ」を行いました

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令和3年2月19日(金)に環境学部 田島正喜 教授(兼サステイナビリティ研究所長)と山口創 講師とそれぞれのゼミの希望学生及び伊那市の職員の方、丸紅株式会社(以下「丸紅」という。)と丸紅伊那みらいでんき株式会社(以下「みらいでんき」という。)のそれぞれの社員の方とで「地域密着型ビジネス検討ワークショップ(以下「ワークショップ」という。)」を行いました。

本学と丸紅、中部電力株式会社(以下「中部電力」という。)とは、中部電力及び丸紅グループ会社等が出資する事業者が鳥取県営水力発電所4基の更新等含む運営をPFI(※)形式で受託した事業において、本学と連携協力の提案を行ったことから関係が始まりました。そのようななか、丸紅が長野県伊那市と中部電力ミライズ株式会社とともに伊那市において展開するみらいでんきの地域課題の解決に向けた地域密着型事業の創出について、本学学生からの意見・アイデアを今後の検討に活かしたいという、ご要望をうけてワークショップの場を設けることになりました。ワークショップは、テーマを「防災×分散電源(EV水素等含む)(田島 教授の研究分野)」と「地域活性化・高齢化対策等(山口 講師の研究分野)」に分け2部構成で行いました。

どちらのテーマでも、まず、みらいでんきからワークショップの開催経緯や伊那市の面積、日本での位置、現在の人口等の基本情報の紹介があり、続いてみらいでんきの伊那市での取り組み紹介がありました。みらいでんきは「エネルギーの地産地消」「地域産業の活性化」「住民満足度の向上」を目指して「電力の小売販売」を中核に「CO2フリー・地産地消電源の供給」「児童見守りサービス」「農泊プラットフォーム」「EV実証・急速充電器の設置」等様々な取り組みを行ってきたとのことです。

テーマ「「防災×分散電源(EV水素等含む)」では、本学からは田島 教授とそのゼミ生の4年生1名、3年生2名が参加しました。まず、みらいでんきから、近年毎年のように全国各地で自然災害が頻発しており、2019年10月には台風第19号の影響で千曲川の氾濫が発生したことにより浸水被害が発生したことの話しがありました。また、1961(昭和36)年の天竜川の氾濫による伊那谷の「三六水害」と呼ばれる大水害のことにも触れました。更に伊那市からそれら災害に関係した詳細情報等の提供がありました。これらのことから、分散電源(EVや水素等を含む)を活用した災害対策と市民生活の向上についての話し合いが行われました。4年生のゼミ生からは、卒業論文の「長期停電時における緊急時のエネルギー貯蔵システム構築に関する研究」の紹介がありました。その後、卒業論文を元にした様々な意見交換が行われ、最後に今回を機会として伊那市での共同調査・研究等を続けて行ければとの話しがありました。

テーマ「地域活性化・高齢化対策等」では、本学からは山口 講師とその院(M1)のゼミ生1名、3年生4名が参加しました。まず、みらいでんきから、人口減少、少子高齢化の進む伊那市の現状から、それに伴う産業、生活基盤、自然環境、教育のなかで起こる地域課題の顕在化について話しがありました。産業では「従業者の高齢化と担い手不足」「経営環境悪化と遊休資産の増加」、生活基盤では「移動弱者・買物弱者・医療弱者の増加」「交通インフラと人的支援体制の脆弱化」、自然環境では「野生獣による食害と森林の裸地化」「松くい虫による松枯れ被害と対策費の増大」、教育では「小規模校における多様な教育機会の減少」「大規模校進学時の不適応(中1ギャップ)」等の地域課題の紹介がありました。更に伊那市からそれら地域課題に関係した詳細情報等の提供がありました。これらのことから、少子高齢化及び人口減少とそれらから派生する地域課題を改善するために、みらいでんきとして、どのようなアプローチや具体策が考えられるかについて話し合いが行われました。「住民の巻き込み方?」「官民の役割分担?」「人口流出を止めるには?」「具体的な策は?」等について、学生から多くの意見・アイデアがありました。最後に山口 講師から伊那市という離れた地の先端技術や取り組み等に触れることができ、学生にとって良い時間になったと感想が述べられ締め括られました。

本日の本学学生の意見・アイデアが反映され、みらいでんきの地域課題の解決に向けた地域密着型ビジネスの取り組みが更に発展して行くことと思います。

今後も本学は、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくり」をはじめ、その他のSDGsの目標達成に貢献する教育・研究・地域貢献等を行っていきます。

 

ワークショップの様子ワークショップの様子
ワークショップの様子ワークショップの様子

 

(※)
PFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方です。
【引用元】
「PFI」とは. PFI・PPPとは. 特定非営利活動法人日本PFI・PPP協会.
http://www.pfikyokai.or.jp/about/, (引用 2021-02-19)