文字サイズ

TUESレポート

過去10年分を掲載しています

特別企画シンポジウム「持続可能な社会と地域づくりを考える」(第5回)を開催しました

SDGsロゴ

令和元年10月21日(月)、「持続可能な社会と地域づくりを考える ~持続可能な社会の実現に向けて~」を本学講義棟100講義室にて開催しました。

 

この特別企画シンポジウムは、「環境白書」を通して最新の国の環境政策や地方が取り組む環境行政を学び、持続可能な社会づくりの在り方について議論することを目的に開催し、5回目となります。
今年の「令和元年版 環境白書」は「環境白書」、「循環型社会白書」、「生物多様性白書」の3つの白書を合冊し、環境問題の全体像とともに、環境と経済と社会の統合的向上、地域資源を活用した新しいビジネスの創出や生活の質を高める「新しい成長」を実現するための「地域循環共生圏」という概念に基づき書かれており、地域経営に関心を持つ一般の方や環境大生に大変参考になるシンポジウムとなりました。

 

シンポジウムには、近隣地域で様々な環境保全活動等に関わっておられる一般の方々や学生など、172人の方にご来場いただきました。横山サステイナビリティ研究所所長の挨拶に引き続き、「令和元年版 環境白書」の作成に関わられた環境省の木村真一課長補佐から、第5次環境基本計画で提唱された「地域循環共生圏」の観点を交えて、地域資源を活用した新しいビジネスモデルや気候変動への国や地方の適応の取組、「プラスチック・スマート」といった持続可能なプラスチック使用を考える取組など具体例を交えた事例を紹介していただきました。続けて、地元・鳥取県伯耆町の井本達彦地域整備課長より「紙おむつの燃料化への取組」と題して講演がおこなわれました。町内の焼却炉の集約をきっかけに使用済み紙おむつをペレット化し、町内の温泉施設のボイラー燃料に利用するという全国的にも珍しい資源循環の取組を実現に向け、ご苦労された点など交えてご紹介いただきました。

 

講演後の質疑応答では、今後の脱炭素社会に向けた国の取組の有効性に関する質問や、伯耆町の一連の取組の費用対効果に関する質問がなされ、熱心な意見交換が交わされました。

 

 

■プログラム・講演内容・講演者
<開会挨拶・シンポジウム趣旨説明>
公立鳥取環境大学 サステイナビリティ研究所 所長  横山 伸也
<講演> 令和元年版 環境白書~持続可能な未来のための地域循環共生圏~
環境省大臣官房環境計画課 課長補佐  木村 真一 氏
<講演> 紙おむつの燃料化への取組
伯耆町役場地域整備課 課長  井本 達彦 氏

 

 

会場の様子会場の様子
木村講師の講演木村講師の講演

 

井本講師の講演井本講師の講演