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TUESレポート

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光山ゼミがドイツで夏合宿を行いました

経営学部にて経営戦略研究を行っている光山ゼミ生12名は、2018年9月10日~9月19日の日程で、ドイツ・ミュンヘンを起点としたドイツ夏合宿を実施しました。世界的に競争力を発揮しているメーカーを主対象に、「技術をベースとした戦略経営が実際の企業でどのように実践されているのか」、また、「国際通用性の高いグローバル人材に必要な資質とは如何なるものなのか」というテーマを掲げ、ドイツ社会および経済界で絶大な影響力を有する企業(BMW、Audi、ミッテルシュタント(中小企業)の雄とも言えるCaptron、など)や各種団体(手工業・工業組合・マイスター)へのインタビュー調査および訪問を行いました。
本活動は、座学の中で学んできた経営戦略理論をベースとした技術戦略が実際の企業でどのように実践されているのかについて学ぶことを目的としています。

 

【以下、光山ゼミ学生の声】

・学生1
最初は日本と全く違う環境で言葉も通じず外に出ればネット環境もなく、先生の力を借りる場面が多かったが、最終日に近づくにつれ、自分たちだけで現地の方に道を尋ね、主体的に行動ができるようになり自信がつき楽しかった。これまで、座学を通して経営戦略やグローバル化について学んできたが、実際にドイツに行き、企業を訪問し、現地の方にお話しを聞いたりすることで今までとは全く違った勉強ができたと感じた。さらに、その土地の文化に触れることができたことで自国文化の再認識や、異文化理解を深める良い機会となったと思う。

 

・学生2
約1週間ではあったが、日本との文化の違いを非常に感じた。特に驚いたことは、ほとんどの店が20時に閉店し、コンビニが存在しないことだ。はじめは不便と感じたが、労働者の立場からすると働きやすい環境だと思われた。日本との文化の違いや物事の考え方、捉え方の違いを学び、これらの経験を上手く卒業論文や就職活動に生かしていきたい。

 

・学生3
私が今回のドイツ視察で学んだことは、ドイツのものづくり産業の技術力とその技術力を生かした経営戦略がどのようになされているのかということであった。本活動を通して、グローバル化が今後さらに進んでいくであろう世界の中で日本企業が、持続的競争優位を維持していくためには、世界の高い技術力に対抗する技術力が必要であることに加え、限られた資源を効率的に活用し、アピールしていく経営戦略が必要であるのではないかと考えた。卒論研究の方向性として、グローバル展開している企業としていない企業との経営戦略の比較から将来的にどのような違いがあるのかについて研究したいと考える。

 

・学生4
BMWやAudiを訪問した際、伝統あるモノづくりの歴史を学ぶとともに、試行錯誤を繰り返しながら技術を進歩させてきた経緯や最先端技術の高さを見て、世界に通用する企業の本質について学ぶことができた。以前にも名古屋にあるトヨタ自動車をゼミの活動で視察したことがあり、日本の自動車産業とドイツの自動車産業を比較することができ、より質の高い視察をすることができた。後半の日程では、ミュンヘンの市内外を視察し、ドイツ人の生活風景や日本とは異なる文化を体感することができた。ドイツでは、コミュニケーションの不自由さを実感し、世界共通語である英語力をさらに磨いていく必要性を感じることができた。

 

【以下、光山准教授のコメント】
今回、ドイツでの現地視察を通じて、ドイツ人およびドイツ企業が有する技術や経営哲学など、座学だけでは決して学ぶことのできない大変貴重且つ示唆に富む知見を得ることができた点で学生らにとって大きな刺激となり、想定を超えるほどの成長をそれぞれの学生にもたらした。特に今回、現役のマイスターをはじめ、本学生たちと同い年の徒弟らが日々、必死に技術習得に励んでいる様子を見たり質疑したりできたことは、「技術戦略の重要性」や「卒論テーマの方向性」といった「気づき」や「学び」をもたらしただけでなく、各々の学生の今後の人生においても大変実り多き経験となった。

Captron社Captron社
Captron社社員の方との交流Captron社社員の方との交流

 

Captron社社員の方とCaptron社社員の方と
Cマイスター組合での様子
マイスター組合での様子

 

BMW社への視察の様子
BMW社への視察の様子
BMW社への視察の様子
BMW社への視察の様子