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TUESレポート

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本学 石井教授主宰「感情医工学研究所」が特許を出願

本学と株式会社LASSIC、国立病院機構鳥取医療センター3者の産官学医が連携し2012年5月に設立した「感情医工学研究所」が、特許を出願しました。

人間の感情をPCで分析・応答する技術に関する特許出願で、気分の落ち込みなどを発見できるプログラムを開発。コンピュータ上の質問に、対話形式で回答を書き込むという手法で、質問は精神科医のノウハウを基にし、書き込まれた回答は独自で開発した「感情語辞書」(日常会話で使用される感情を表す約3万語の単語を数値化)により、分析される仕組みです。やりとりの過程は、感情の浮き沈みを表す折れ線グラフ(1~-1の範囲)で表示したり、「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」と全質問に対する判定も可能。気分障害やうつ病等精神疾患が社会問題となっているなか、それらの早期発見や疾病予防に役立つプログラムです。(詳しくはこちらから

「感情医工学研究所」を主宰する本学環境学部 石井克典教授は、"人間中心環境システム"をテーマに「環境情報流通システムの研究」、「人体通信とヘルスケア(医療・健康)ネットワークの研究」、「五感情報を活用した人間環境システムの研究」等、人間の"身体"とシステムをつなぐ研究を長年行ってきました。それらの研究をベースに当研究所では、人間の"心"とシステムをつなぐ研究に取り組んでおり、心身両面から人間の生活や環境に貢献すべく研究を進めています。

今回の特許出願した研究は、3月18日~21日に新潟大学で開催される電子情報通信学会 2014年総合大会にて発表される予定です。

 

1_感情医工学研究所_新技術の基となる研究成果・技術 2_精神科医の対話アルゴリズムに基づく機械対話

 

1_感情医工学研究所_新技術の基となる研究成果・技術

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