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TUESレポート

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令和7年度特別演習A・B・Cを実施しました

 地域実践(麒麟)副専攻は、地域固有の自然環境に根差し、長く伝わる文化、社会、経済、技術、暮らし方などの根底に流れる地域独自の「在来知」と、大学で学ぶ普遍的な「専門知」をうまく活用し、地域社会の現実的な課題に実践的に対処する力を身に付けます。主専攻で学ぶ深い専門知に根差しつつ、実際の地域の課題に積極的に関わり、柔軟に対応し、協働的に「こと」にあたることができるリーダーシップを持つ人材になることを目標としています。以下、令和7年度に実施した授業について抜粋してご紹介します。

 

【令和7年度実施分】

特別演習A/特別演習[中央大学連携共同フィールドワーク]/実施月:9月、12月

担当教員:環境学部 柚洞 一央 准教授

 里地里山は、弥生時代に稲作が導入されて以来、南西諸島から東北地方まで広く発達した、日本列島の伝統的な農村景観です。しかし、20世紀後半の社会経済の変化に伴って、里地里山から供給される資源の需要が低下し、水田や雑木林が放棄されたり、別の土地利用に転換されたりして、面積が減ってきています。減少率は、人口が急速に減っている中山間地域や人口が安定し若しくは増加している都市近郊部において特に高いという研究結果が得られています。里地里山の減少は、伝統的な文化の保存、生物多様性の保全、持続可能な地域社会の構築など、複数の観点から問題視されています。今回のサマースクールにおいて、企業や民間団体、地域住民、大学など異なる立場の主体が里地里山の調査や維持管理、持続可能な利用などに関わっている現場を訪れ、現代社会において里地里山がどのような役割が果たせるかを探究しました。

(演習風景)

特別演習A_演習風景_左
特別演習A_演習風景_右

 

特別演習B「中国山地を通るローカル鉄道の現状を乗って調査する」/実施月:11月

担当教員:経営学部 高井 亨 准教授

 近年、ローカル鉄道を取り巻く状況が厳しさを増しています。私たちの暮らす中国地方には、JR西日本の路線のなかでも営業収支率の低い線区(収益の悪い線区)が多く存在しています。そのような線区はひとたび災害で甚大な被害をこうむると、再建に莫大な費用がかかるため、廃線に追い込まれるケースが近年見受けられます。また、そうではなくとも維持コストが大きく、バス路線等への転換がなされた線区もあります。本演習では中国地方のローカル線のなかでもとりわけ営業収支率の低い線区を実際に乗車し、ローカル鉄道の現状を理解するとともに、地域交通の将来像を考察しました。

(演習風景)

特別演習B_演習風景_左
特別演習B_演習風景_右

 

特別演習C「林業と地域資源利用」/実施月:7月、9月

担当教員:環境学部 根本 昌彦 教授

 本実習では、智頭町を対象に林業・木材産業の視察と林業体験、手仕事(曲げわっぱや藍染め等)の視察や体験、森林空間の活用体験(森林セラピーなど)を通し、山村での生活、暮らし、活性化のあり方などについて考察しました。地元の人々との対話の機会も含め、実践的な実習を2泊3日で行いました。

 (演習風景)

特別演習C_演習風景_左
特別演習C_演習風景_中
特別演習C_演習風景_右