シンポジウム「低炭素社会の実現に向けて~埋立処分量を最小化する処理システム~」

シンポジウム「低炭素社会の実現に向けて~埋立処分量を最小化する処理システム~」

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最終更新日:2017-12-08

株式会社廃棄物工学研究所と本学の協力により、例年2回(春季・秋季)実施しているシンポジウム「低炭素社会の実現に向けて」シリーズの秋季企画を、このたび大阪会場(11月29日(水)、於:大阪府社会福祉会館)、東京会場(12月1日(金)、於:全理連ビル)の二大都市で開催しました。大阪会場では70名、東京会場では135人の参加者を迎えて、いずれも会場は満席となりました。

 

今秋のテーマは「埋立処分量を最小化する処理システム」。世界人口の急増と経済成長に伴い、世界の廃棄物排出量が増加の一途を辿る中、廃棄物の埋立処分の役割と課題を明らかにするとともに、埋立処分量を最小化する処理システムを考えるために、本シンポジウムは企画されました。

 

本学の田中勝客員教授による企画趣旨説明、続いて環境省松岡氏から国内における廃棄物の排出量や最終処分量の推移など、国内の廃棄物の現状について基調講演をいただきました。この基調講演を受けて、埋立処分量を最小化する処理システムの具体的な事例として、たま広域資源循環組合の佐藤氏からは多摩地域におけるエコセメント化施設の説明、日本環境衛生施設工業会の保延氏、秩父氏両氏からは飛灰発生量の低減化技術の紹介や焼却残さの資源化について事例報告がなされました。また、本学の国際シンポジウムでも講演されたイタリア・パドヴァ大学産業工学部のロベルト・ラガ氏も特別参加され、イタリアの埋立処分の課題など講演をいただきました。その後、株式会社エックス都市研究所の浦邊氏より、EU圏の廃棄物処理に関わる指令の解説やドイツなどのEU各国の廃棄物処理の現状や焼却残さの利用事例を報告していただきました。

 

プログラム・講演内容[講演者]
開会挨拶
埋立処分量を最小化する処理システム
[公立鳥取環境大学 客員教授 田中 勝]
基調講演
廃棄物減量の取組と最終処分場の現状について
[環境省 環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課 課長補佐 松岡 彰博 氏]
地方行政解説
東京多摩地域の焼却残さの有効利用に果たすエコセメント化施設の役割
[東京たま広域資源循環組合 エコセメント担当参事 佐藤 基以 氏]
技術解説
最終処分量を左右する分別収集と中間処理
[一般社団法人 日本環境衛生施設工業会 技術委員会 委員長 保延 和義 氏(東京会場)、副委員長 秩父 薫雅 氏(大阪会場) ]
特別講演
イタリアにおける廃棄物処理と埋立処分の役割と課題
[イタリア パドヴァ大学 産業工学部 准教授 ロベルト・ラガ 氏]
特別報告
EUなどの焼却残さ再生利用と法制度
[株式会社 エックス都市研究所 特別技術顧問 浦邊 真郎 氏]

 

講演後のパネルディスカッションでは、田中客員教授がコーディネーターを務め、各講演について参加者から寄せられた質疑に応答する形で進行。日本とイタリアを含むEU圏の焼却灰の有効利用比率の違い、日本における最終処分場の維持管理の問題、資源循環性向上のための努力についてなど、埋立処分量を最小化する処理システムについて交わされた熱い議論を受けて、参加者からも多くの質疑が加えられ、熱気に包まれたシンポジウムとなりました。

 

 

ラガ氏による講演ラガ氏による講演
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