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2020年6月2日更新:緊急事態宣言解除を受けて、学生の皆さまへのお願い

公立大学法人公立鳥取環境大学 理事長 江﨑 信芳


このたび緊急事態宣言が解除され、国及び鳥取県の方針として、施設等の利用制限を緩和し、活動を活発化させる方向に進めることになりました。とはいえ、コロナ禍が終息したわけではありません。感染力のある「無症状感染者」が常在しているであろう状況に変わりはありませんし、感染者は発熱等の発症2日前頃に大量のウイルスを拡散するとの報告もあります。いつ感染爆発が起こるか分からない状況に変わりはありませんが、怖いといって、いつまでも活動を止めておくのは適切かどうか、感染を防ぐための「新しい習慣」を身につけ、気をつけながら動き出しましょう、というのが国及び県の方針です。

本学も国及び県の方針との整合をとり、徐々に対面授業に切り替えていこうと思います。とはいえ、3つの密を回避しつつ、人と人との距離を十分にとって、手洗い等を励行するといった条件がついて回ります。私たちがこの条件を守れているかどうか、大学が自ら判断し、前進か後退かを適時適切に決めていかねばなりません。

発熱等の症状があれば2週間程度外出を控えねばならない状況が続くことに変わりはないので、対面で行うことになった授業であっても、遠隔でも受講できるようにしていきます。第二波は必ず来る、と多くの専門家は言います。状況変化にしなやかに対応する必要があり、対面に切り替えた授業であっても、例えば翌週からは遠隔授業に戻る場合があります。

対面授業が遠隔授業より好ましいのは明らかです。遠隔で使う各種ツールや手法のなかに有効なものがあるにせよ、基本は、可能な限り対面授業を実施すべきと思っています。皆さんの多くが、対面授業はもちろん、サークル活動や課外活動もできるようになるのを待ち望んでおられることでしょう。

教室の中で単にマスクを装着しておけば大丈夫、というわけではありません。ハードルはさらに高く、例えば廊下などで自ら3密を回避し、人と人との距離を適切に確保していただかねばなりません。そして、感染者が触ったものを介して感染が広がるケースが多いことも指摘されており、手洗いの励行は非常に大切です。皆さんが主体的に、そして自然に、こうしたことを守ってくださらないと、うまくいきません。私たちは皆さんの主体性を信じています。皆さんとの対話を通して、皆さんが「新しい習慣」を身につけたことを確かめつつ、前進しようと思います。皆さんの一人一人が、そして少なくとも大部分の皆さんがそうなるにはどうすればよいか、考えていただくとともに、私たちはそのための必要な支援を行います。

政府と県が定めた「定点」、すなわち外出等の自粛制限がなくなるのは6月19日です。6月22日(月)から徐々に対面に切り替えていけるよう、科目(教室)の選定を行うとともに、その間に、学生の皆さんが「新しい習慣」を身につけたことを、学生の皆さんと一緒に確認していきます。

詳しいことについては、別添文書「学生の皆さんへ」をご覧ください。vpn接続でご苦労をおかけしていることを心苦しく思っております。私たちは改善に向け鋭意努力しておりますが、抜本的な性能向上には新しい機器の選定と導入が必要であり、そのための手続きも含めて一定の時間が必要です。その間に、例えば接続可能時間を短く設定することで、回転がよくなれば改善されるかどうかなど、いろいろと試してみます。引き続き、遠隔授業の機能向上を図り、皆さんが快適に学習いただけるように努めてまいります。

学習面だけでなく、生活面でも、コロナ禍によりご苦労されていると思います。困っておられることの中身は多種多様だと思いますが、ぜひ相談窓口にお越しください。私たちに何ができるか一生懸命に考えます。

最近、「withコロナ」とか「ニューノーマル」といった言葉をよく見かけます。互いに「新しい習慣」を身につけ、コロナ禍を乗り切っていきましょう。