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TUESレポート

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北里宏平准教授らによる研究論文がAstronomy & Astrophysicsに掲載されました

本学人間形成教育センター 北里宏平 准教授らの国際研究チームによる研究論文が、学術雑誌Astronomy & Astrophysicsに掲載されました。

本研究では、小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星トリフネのフライバイ観測を支援する実験として、トリフネの表面物質に近いと考えられる普通コンドライト隕石やカンラン石に水素イオン (H+) を照射し、太陽風にさらされた小惑星表面の状態を実験室で再現しました。

実験の結果、水素イオンの照射によって、すべての試料で波長2.8 µm (マイクロメートル) 付近に特徴的な赤外線吸収が形成されることが確認されました。この吸収は、水素イオンが鉱物中の酸素イオンと結合し、水酸基 (OH) が生成されたことを示すものです。

この結果は、もともと水をほとんど含まない小惑星であっても、太陽から吹き付ける太陽風によって、その表面に水酸基が生成される可能性を示しています。本研究の成果は、トリフネの観測データを解釈するとともに、太陽風によって小惑星表面に水が生成される過程を明らかにするための重要な手がかりとなります。


太陽風照射による水酸基生成の概念図太陽風照射による水酸基生成の概念図
イオン照射実験装置にセットした試料の様子イオン照射実験装置にセットした試料の様子

<論文情報>

タイトル:
H+ irradiation of ordinary chondrites supporting observations of Torifune by Hayabusa2#

著者:
C. Lantz, L. Malbranque, R. Brunetto, K. Kitazato, P. Benoit-Lamaitrie, Z. Djouadi, A. Aléon-Toppani, O. Kinsumuna, R. Kanemaru, M. Abe, T. Iwata, J. Bourçois

掲載誌:
Astronomy & Astrophysics, Volume 713, L21 (2026)

DOI:
10.1051/0004-6361/202662059

URL:
https://www.aanda.org/articles/aa/full_html/2026/09/aa62059-26/aa62059-26.html