
令和8年2月20日(金)、とりぎん文化会館にて、鳥取商工会議所工業部会、鳥取県、本学の3者が共催し、「令和7年度 環大生×企業によるSDGs共創プロジェクト 報告会」を開催しました。
本プロジェクトは、鳥取県内企業が直面するSDGs課題に対し、本学の学生が1年間かけて調査・研究、解決策等の提案に取り組む、産学官連携の「課題解決型」プロジェクトです。
今回の発表内容と課題提案企業の評価は以下のとおりです。
<No.1>
テーマ:ヘアカラー用アルミチューブのリサイクルモデルの検討((株)美染)
発表者:藤川 碧己(環境学部4年)
発表内容:従来廃棄されていたヘアカラー剤のアルミチューブに着目し、回収システムの構築可能性を評価した。
企業の評価:リサイクルに協力的な業者が予想以上に多いことに勇気づけられた。地域での回収システム構築に向け、さらなる調査、研究を期待する。
<No.2>
テーマ:建設業におけるCO2排出量算出モデルと削減対策(美保テクノス(株))
発表者:豊島 誠也(環境学部4年)
発表内容:Scope2のCO2排出量をより簡易に算定できるモデルを提案した。また重機等の省燃費運転の効果等を検証した。
企業の評価:膨大な経理書類の確認、建設現場のヒアリングなど、根気強い取組に敬意を表する。この成果は、脱炭素経営を進める大きな一歩となる。
<No.3>
テーマ:AIを活用した工場内の電力消費の可視化(大同端子製造(株))
発表者:小林 碧志(環境学部4年)
発表内容:工場内のセンシングデータ(温度、CO2濃度など)を用い、電力消費量の予測精を上げた。またAIの予測根拠を可視化した。
企業の評価:ピークカットなど電力使用の最適化において、非常に可能性を感じる。
<No.4>
テーマ:天然ゴムフタ材の配合条件による生分解性評価(菌興椎茸協同組合)
発表者:藤原 悠輔(環境学部4年)
発表内容:充填剤、加硫促進剤、硫黄が生分解開始挙動に与える影響を明らかにした。
<No.5>
テーマ:しいたけ形成菌のフタ材に用いる天然ゴムの分解性評価(菌興椎茸協同組合)
発表者:村山 一輝(環境学部4年)
発表内容:加硫促進剤の割合、木粉の有無による生分解性の評価を行った。
企業の評価:5年という長年の研究成果に深く感謝する。天然ゴム製フタはさらなる改良、製品化を期待する。生分解性プラスチック製はフタを用いた椎茸種菌は早期の実用化・販売を目指したい。
<No.6>
テーマ:生分解性プラスチックによる椎茸種菌の保護蓋の開発(菌興椎茸協同組合)
発表者:高須 未咲(環境学部4年)
発表内容:生分解性プラスチックで試作した保護蓋を使い栽培試験を行った。また環境分解性を評価した。
企業の評価(No.4~6):5年という長年の研究成果に深く感謝する。天然ゴム製フタはさらなる改良、製品化を期待する。生分解性プラスチック製はフタを用いた椎茸種菌は早期の実用化・販売を目指したい。
本プロジェクトの特徴は、学生、教員、企業が連携して、現場の課題に向き合うことにあります。学生にとっては、試行錯誤の連続が成長につながり、企業にとっては、若者の新たな視点が企業のSDGs目標達成へのヒントとなっています。
報告会の最後には、令和8年度の取組テーマが示されました。次年度からは企業に加え、地方自治体の行政課題も対象となります。「太陽光発電と連動する家庭用蓄電池の蓄電ロジックの解明」、「不燃ゴミの適正な収集回数の把握」や「リチウムイオン電池の発火事故防止のための実態調査」など、継続分も含め5つのプロジェクトが始動する予定です。
発表内容に対してコメントを行う提案企業
取組内容を発表する学生
