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TUESレポート

過去10年分を掲載しています

ミドルベリー大学日本校との学生交流プログラムを実施しました

本学では、平成25年からミドルベリー大学日本校(本校:米国バーモント州)との交流事業を実施しています。このプログラムでは、ミドルベリー大学日本校の留学生が鳥取県に来県し、本学の学生とともに智頭町を主なフィールドとして林業が抱える問題点と地域の取組みについて、体験を通じて学びながら、両校学生および地域の方との交流を深めています。智頭町で5回目の実施となる今年度は、10月13日から15日の3日間、ミドルベリー大学の訪問団13名と本学学生11名が参加しました。

 

さわやかな秋晴れとなった初日は、智頭町芦津地区の山林で間伐体験を行いました。智頭町では、杉などの間伐材を販売した資金などをもとに地域通貨「杉小判」を流通させ、荒れた山林の再整備と、地元商店街の活性化につなげる取り組みを実施しています。林業に従事したことのない人でも気軽に参加することができ、この日も地元の講師の方々の協力のもと、グループごとにチェーンソーの操作方法、立木の伐採方法を学んだ後、実際に伐倒、採材、集材、積み卸しの作業を行いました。最終的に約6トンの間伐材を持ち出し、その対価として一枚千円の杉小判を全員が受け取りました。汗を流した後は、地域の方を交え、両国の学生が協力して作ったカレーや地元の料理を囲んで親睦を深めました。

 

2日目は、地元講師の方から林業の現状や課題、地域の取り組みなどについてお話を聞き、前日に行った間伐体験の理解を深めました。その後、間伐材を温水プールの熱源として利用している薪ボイラー施設を訪れ、町内で間伐された木材が町内で経済循環される「地産地消」の仕組みを見学したほか、石谷家住宅や智頭宿の散策を通して地域の歴史を学びました。

 

最終日は、本学英語村にて智頭町で学んだことについて振り返りとまとめを行い、各グループで発表しました。参加した学生からは、「山村が抱える課題に気づき、その未来を考えるきっかけとなった。」「国際交流と林業体験が同時にできる素晴らしい機会だった。」といった感想が聞かれ、普段の大学内の講義だけでは学ぶことのできない貴重で有意義な体験となりました。

 

伐倒作業伐倒作業
集材作業集材作業

 

薪ボイラー施設の見学薪ボイラー施設の見学
グループごとに振り返りグループごとに振り返り

 

英語村でプレゼンテーション英語村でプレゼンテーション
記念撮影記念撮影