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TUESレポート

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本学 環境学部 足利裕人教授が、報告書『作って・測って・判断できる放射線教育システムの構築』を刊行しました

本学 環境学部 足利裕人教授が、報告書『作って・測って・判断できる放射線教育システムの構築』を刊行しました。
この報告書は、平成24年度~平成26年度の科学研究費助成事業による理研、神戸大学との共同研究の成果をまとめたもので、さらに足利教授が全体を調整し加筆、修正して編集しました。
2011年3月の福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、日常的に接する外部放射線や内部放射線を自らが測ることができる実践的知識、数値の解読能力、リスクの判断能力が生活の多くの場面で国民的素養として求められる時代になりました。この研究の目的は、科学的な根拠に基づき意思決定する力をもち、責任ある行動ができる市民の育成です。放射線計測の最前線からの研究成果を生かし、義務教育最後の中学3年生を重点に小中高校生を対象として、簡易放射線計測器を自分で組み立て、正確に放射線を測定し、データを科学的に分析・解釈・判断し、行動できる人材を育てるための教育システムの構築について研究しました。
内容は、教育用簡易放射線計測器の開発を中心に、学生・生徒実験の開発、放射線教育シンポジウムの開催、福島での環境放射線の測定です。
報告書を入手ご希望の方は、以下のアドレスまでご連絡ください。
ashikaga@kankyo-u.ac.jp


『本学 環境学部 足利裕人教授が、報告書『作って・測って・判断できる放射線教育システムの構築』を刊行しました   『 作って・測って・判断できる放射線教育システムの構築』
【内容】
放射線検出器開発 
放射線実験開発
  (1)文部科学省放射線副読本を利用した実験教材およびテキストの開発
    外部放射線から身を守る三原則 距離による逆2乗減衰法則
    外部放射線から身を守る三原則 β線とγ線の遮蔽
    半減期 福島土壌試料(137Cs, 134Cs)を用いた134Csの半減期決定
    γ線のエネルギースペクトルによる放射性核種の同定 
  (2) 霧箱中の飛跡で求めるβ線のエネルギー分布
放射線シンポジウム 
福島での環境放射線測定