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TUESレポート

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環境マネジメント学科 三野 徹教授が、日本農学賞・読売農学賞を受賞!

本学 環境マネジメント学科 三野 徹教授が、業績論文「社会的共通資本としての灌漑排水の農業工学的評価に関する研究」において、平成23年度日本農学賞及び読売農学賞を受賞しました。
日本農学賞は農学関係の51の学会で構成される日本農学会が、農学に関して顕著な業績を挙げた研究者に対して授与するもので、日本農学研究者間における最高の栄誉とされています。また読売農学賞は、日本農学賞の受賞者に対して読売新聞社が授与するものです。
授与式は平成23年4月28日(木) 東京大学弥生講堂において開催され、式典に列席した三野教授は「社会活動と一体的に行ってきた研究が評価されてうれしい」と、受賞の喜びを語りました。

日本農学賞・読売農学賞受賞
(左)表彰状を授与される三野教授(向かって左)  (右)授与式終了後の受賞者記念撮影(前列一番左)

 

●受賞業績論文 「社会的共通資本としての灌漑排水の農業工学的評価に関する研究」 要旨
社会的共通資本という視点に立ち、わが国の水田農業と国土基盤を形成している「灌漑排水」について、「漑排水システムネットワーク」、「流域水循環における灌漑排水の機能」、「地域基盤としての灌漑排水」という3点から研究したものである。


社会的共通資本
宇沢弘文東大名誉教授(鳥取県米子市出身)が提唱した概念で、豊かな生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持するための社会的装置を意味し、自然資本、社会基盤、制度資本の3つの範疇に分けることが出来る。公有、私有などの所有形態を問わず、その管理は社会的基準に従って専門家集団に委ねられる資本である。