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TUESレポート

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「命を守る緑の防波堤をつくれ!~中国クブチ砂漠植林活動からの報告~」で本学学生が体験報告

平成23年12月1日 鳥取市文化センターにおいて 「命を守る緑の防波堤をつくれ!~中国クブチ沙漠植林活動からの報告~」が開催され、 本学学生がその体験を報告しました。
鳥取市の市民大学講座(社会講座)の1コマとして開催されたこの報告会は、 「クブチ沙漠植林活動を支援する会」の神近牧男会長(元・本学副学長)による、開会あいさつ、※故・遠山正瑛先生の活動、功績の紹介・植林活動の現地報告の解説に続き、 いよいよ本学学生による体験報告が行われました。
今年9月5日~9月9日に行われたクブチ沙漠植林ツアー『鳥取市「緑の協力隊」』に参加した、野津あかりさん(環境政策経営学科4年)と小林直さん(環境マネジメント学科3年)の2名による報告で、野津さんが「植林活動体験記」を、小林さんが「現地学生との交流」をそれぞれ発表しました。その後、「日本沙漠緑化実践協会」 恩格貝駐在事務所長の間瀬弘樹氏による「中国沙漠滞在記」も報告され、成功裏に報告会が終了しました。 
今回のツアーには、本学学生2名以外にも、鳥取大学の学生2名、 「クブチ沙漠植林活動を支援する会」から1名、鳥取市から1名が参加し、現地スタッフ3名とともに、猛暑な上、強風で飛ばされた砂で目が開けらない状況の中、250本のポプラを植林したり、成長したポプラの剪定を行ないました。野津さんは今回の活動を通じて「人間と自然環境がうまく共生していける方法を見出し、解決したいと改めて思いました。そして私が体験したことを多くの人に広めたいです。」と語りました。
クブチ砂漠植林活動 (左)「クブチ沙漠植林活動を支援する会」
神近牧男会長(元・本学副学長)
(左下)野津あかりさん
(右下)小林直さん
クブチ砂漠植林活動
遠山正瑛氏・・・ 明治39年山梨県生まれ。昭和9年京都帝国大学農学部卒業。鳥取大学で長年にわたり砂丘研究に情熱を傾け、平成3年には「日本沙漠緑化実践協会」を設立し初代会長に就任。日本の乾燥地開発研究の第一人者として中国内モンゴル自治区で砂漠緑化活動を開始する。平成16年、97歳で永眠。氏の遺志は、今回の植林活動をはじめ、日本からのボランティアや現地の人たちによって受け継がれ、着実に実を結んでいる。