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TUESレポート

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サステイナビリティ研究所 田中 勝所長の新刊「ごみ収集 理論と実践」のお知らせ

サステイナビリティ研究所所長・環境マネジメント学科の田中勝特任教授がごみ収集についてまとめた本邦初の本、『ごみ収集 理論と実践』(丸善株式会社、A5判・352頁)が出版されました。 ごみ収集という重要なテーマについて、理論と実践の両面から深く考察された本書を是非ご覧下さい。



「ごみ収集 理論と実践」

田中 勝・大野正人 編

丸善株式会社 A5判・352頁 定価7,875円(本体7,500円) ISBN 978-4-621-08305-5 2010年12月発行
 
ごみ収集 理論と実践

ごみ処理計画の立案・見直しの際に役立つ理論,経験が満載
有料化と戸別収集/直営と委託/収集車両の選定手順/機材の管理/中継輸送の活用/ 清掃事業組織/作業要員の管理/財務/予算の立て方/データ管理/住民対話 など

市町村の豊富な経験・評価を事例として掲載
八王子市のLCA/金沢市・名古屋市・川口市の資源ごみ細分別/柏市・市川市・長崎市・ 熊谷市・横浜市の民間委託化/東京23区の廃プラスチックサーマルリサイクル化 /調布市の戸別収集/藤沢市の不燃ごみ有料化 など

目 次
1章 ごみ収集問題とそのとらえ方/第2章 ごみ収集の歴史/3章 ごみの種類・質/4章 ごみ排出に関する関係者の責務/5章 ごみ収集運搬に関する諸要素/6章 ごみ収集作業計画と作業管理/7章 ごみ収集運搬システムの計画と評価/8章 低炭素社会に向けたごみ収集/9章 収集運搬機材/10章 機材管理/11章 二次輸送(中継)施設/12章 資源ごみの細分別と収集/13章 特別区におけるプラスチックごみの分別変更とごみ収集/14章 適正な処理が困難な廃棄物への対応/15章 直営と民間委託/16章 収集に係る財務/17章 収集運搬と清掃組織/18章 要員管理/19章 データ管理と情報化/20章 住民対話と広報/21章 ごみの有料化とごみ収へ集/22章 途上国のごみ収集改善の協力


~推薦のことば~ (一部抜粋)
[伊藤哲夫/環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長]

「ごみ収集」は住民との接点であり、行政の顔。したがって、各自治体も力を入れてきた。最近はリサイクルの推進とともにごみを何種類も分別するため、ごみ収集 の場所の確保や衛生的な保管が必要。ごみの減量化推進のために有料化の導入が図られるようになり、ステーション収集から各戸収集への変更を行うところが増 えてきたが、それに伴う収集効率の低下を防ぐ必要がある。ごみ収集は市町村・一部事務組合の方が約3万人、民間収集運搬業者が約20万8千人(平成20年 度)と、多くの作業員が従事している。ごみ収集という重要なテーマについて、理論と実践の両面から深く考察された本書の刊行は、待ちに待たれたもの。ぜひ、本書を行政の現場で活用いただき、多くの方々にご一読いただきたい。

 


~刊行に寄せて~ (一部抜粋)
[(社)全国都市清掃会議 佐々木五郎専務理事/ (財)日本環境衛生センター奥村明雄理事長,(財)廃棄物研究財団 杉戸大作理事長/ (社)日本廃棄物コンサルタント協会 浦邊真郎会長]

各市町村のごみ収集の現場では、日々改善のための試行錯誤をしながらごみ収集業務に取組んでいる。そのような中、本書はこれまで当然のこととして行われてい たごみ収集の改善の経験や知見を初めて体系化し、 一冊の本としてとりまとめた素晴らしい内容で「ごみ収集」のバイブルと言える。ごみ収集を専門的に担当する職員が少なくなる状況下で本書が発刊されること は誠に時宜に適っている。
市町村のごみ処理事業にかかわる関係者の方々が本書を座右の書として活用し、住民の方々への益々充実した公共サービスのためにごみ収集事業に取り組まれることを願う。