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TUESレポート

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株式会社タクマと共同研究の協定書を締結

平成22年2月25日(木) 本学と株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市)は、触媒接触分解技術により廃食用油から製造した「次世代バイオ燃料」をスクールバス等の自動車燃料として使用する実証試験を開始することになり、本学で手島肇代表取締役社長と古澤巖学長が協定書に署名を行いました。
昨今、エネルギーセキュリティーや地球温暖化の観点から、バイオ燃料(原油や石油ガス、天然ガス、石炭ならびにこれらから製造される燃料以外の、動植物に由来する再生可能エネルギー源の燃料)の利用が進められており、特に食料と競合しない廃棄物系由来のバイオ燃料の開発が強く求められています。
このような状況を踏まえこの共同研究では、これまで本学が構築した廃食用油の回収システムを活用し、新たな「次世代バイオ燃料」をスクールバスや公用車の燃料として使用し、その適用性を評価することを目的に、今後1年間かけて取り組みます。
次世代バイオ燃料は、高性能の固体触媒※を用いた廃食用油の接触分解反応により得られます。常圧・400℃における触媒反応により、油脂のエステル結合部分の解裂、脱炭酸を行うことにより、炭素数9~20のオレフィン・パラフィンを主成分とする軽油相当のバイオ燃料を得ることができ、単独で自動車燃料として利用可能なものです。
※本触媒は北九州市立大学・藤元薫教授の開発によるものです。また、本実証試験は北九州TLOの承認を受けて実施しています。

株式会社タクマと共同研究の協定書締結式