８月２７日（土）にスタートした、「科学遊び広場」主催のイベント「サイエンスカフェ鳥取２０１１」は、 月に一度のペースで、来年２月まで７回開催します。
サイエンスカフェとは、従来の講演会・シンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、 喫茶店など身近な場所でコーヒーを飲みながら、 科学について気軽に語り合う場をつくろうというイギリス発祥の試み。
ケーキセットを楽しみながら、科学の面白さに触れてみませんか？！
ファシリテーターは「科学遊び広場」のメンバーである鳥取環境大学人間形成センター足利裕人教授です。
魅力的な講師が次々と登場します。ぜひ、ご参加ください。

詳細→　　●日程・講師・内容など　　　●各回共通事項（ 開催時間、場所、参加費、申込方法など）

平成２３年度鳥取市市民町づくり提案事業
「サイエンスカフェ鳥取2011」

●日程・講師・内容

日程	講師	テーマ・内容（講師からの言葉）
第２回 ９月24日（土）	京都大学 辻健助教	テーマ：「プレート境界地震のしくみ：東北地方太平洋沖地震の発生メカニズムと南海トラフ地震への展望」 日本の周辺には、南海トラフや日本海溝といったプレート同士がぶつかり合う場所が密集し、そこでは巨大地震が発生します。日本は世界で最も地震が多い国と 言っても間違いではありません。このような地震や津波と上手く付き合っていくためには、それらの発生メカニズムを理解することが、（研究者だけでなく一般 の人にとっても）重要だと考えています。今回は、地震と津波の発生メカニズムを、最新の研究成果を取り入れて分かりやすく紹介します。特に、今年３月に発 生した東北地方太平洋沖地震の発生メカニズムを、「しんかい6500」による潜航ビデオなどを使って紹介します。また南海トラフで発生する地震への展望も お話ししようと思います。
第３回 １０月２２日(土）	大阪教育大学 福江純教授	テーマ：「SFアニメの世界」 よ くできたSFやSFアニメは、物語として感動させてくれると同時に、未来や宇宙への夢をかきたててくれます。『機動戦士ガンダム』『ドラゴンボール』『涼 宮ハルヒの憂鬱』など有名なSFアニメから、『銃夢』『プラネテス』などそれほど有名でもないSFアニメなどを枕に、宇宙開発から星の世界そして宇宙その ものの姿まで、天文学や宇宙について、楽しく語りたいと思います。また天文や宇宙にかかわることなら、日頃、疑問に思っていることなど、何でも質問してく ださい。
第４回 １１月１９日(土）	宇宙航空研究開発機構(JAXA） 宇宙科学研究所 清水幸夫主任 開発員	テーマ：「小惑星探査機「はやぶさ」の成果とこれからの小惑星探査」　 小 惑星探査機「はやぶさ」は、2003年５月に鹿児島県大隅半島にあ る内之浦宇宙空間観測所から、M-V型ロケット５号機によって打ち上げられまし た。イオンエンジンという従来の宇宙用エンジンとは全く違う電気の力で推進力 を得て、目的地の小惑星「イトカワ」に到着し、2010年６月に地球帰還を実現し ました。 打ち上げ後、多くの困難な状況に陥りましたが「はやぶさ」のチームリーダーや チームメンバーの結束のもと無事克服して、地球にサンプルを持ち帰ることがで きました。「はやぶさ」の工学的な成果と科学的な成果とともに、今後の小惑星 探査についてご紹介します。
第５回 １２月１０日(土）	神戸大学 中川和道教授	テーマ：「福島原発事故を読み解く　－原発事故から９ヶ月－」　 原子力保安院の8月9日発表によれば福島原発事故で漏れた放射性セシウムは広島原爆の168倍という。そもそも原子炉にはどのくらいの核燃料や放射性物質 があるのか、私たちはどのくらい莫大なエネルギーでこの暮らしをしているのか、どの程度の事故は受認すべきなのか、放射線でどの程度困るのか、ではどうす ればよいのか。新聞をじっと読み解きながら、一緒に考えてみませんか？
第６回 １月２８日(土）	理化学研究所 計算科学研究機構調査役 関口芳弘	テーマ：「光がうまれるひみつ」　 兵庫県にすごい実験施設が完成した。その名はSACLA。世界一の高性能を誇るX線レーザー施設だ。 SACLAはこれまで誰も見たことのない極微の世界をはっきり、くっきりと見られるようにするマシンだ。とんでもなく明るい光、しかもレーザー。立花隆氏 は、SACLAを使えばノーベル賞級の発見がザクザク生まれるだろう、と言っている。SACLAとは何なのか、どうして明るい光が生まれるのか、簡単な実 験を交えながら楽しくお話したいと思います。

※第７回目は、詳細が決まり次第、改めてお知らせします。

●各回共通事項