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翻訳本「エコハビタ環境創造の都市」

本学環境デザイン学科吉村教授が1993年、日本で出版した「エコハビタ環境創造の都市」が、このたび、韓国で翻訳出版されました。地球環境問題が深刻ななか、日本で生まれたエコハビタ(環境配慮型居住)という理念が、韓国で再起動しはじめます。

出版にあたり:吉村元男(鳥取環境大学教授、地球ネットワーク会議代表平成18年11月17日)

1985 年頃からアメリカ、ドイツ、オランダ、フランス、イギリスなどの世界の最先端のエコプロジェクトを取材し始め、日本の事例と合わせて、環境配慮型居住 (ECOHABITAT)という理念で纏め上げられた本書は、残念ながら一昨年に絶版になった。しかし、今回、韓国で出版されることで、エコハビタは、韓 国に受け継がれてゆくことになる。本書に登場するエコプロジェクトの作者たちは、1973 年の世界的なオイルショックのとき、石油の枯渇と地球規模の環境問題を引き起こしている都市の無秩序な巨大化とモータリゼーションに敢然と立ち向かった若 き勇者たちであった。今から30 年以上前の彼らの良心は、いまでも、本書のなかで輝き続けている。同じ時期、トイレットペーパー騒ぎに終始した日本は、いま、地球環境問題が深刻になるな かで、食糧とエネルギーの低自給率で、京都議定書さえクリアーできないでいる。本書の理念が、韓国で新しいエコプロジェクトを生み出す契機になることを、 期待したい。


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翻訳本「エコハビタ環境創造の都市」
目次  
第一章:


自然創造型社会/自然・人間系の第四世代
自然征服型社会の限界
自然創造型社会の視点
環境創造都市のパラダイム
第二章:


建築の生態系への回帰
生態建築の系譜(日本とドイツ)
ソーラーハウス(アメリカ)
エコロジー団地(ドイツ)
第三章:






エコ・シビルエンジニアリングの展開
エネルギー効率化建築政策(アメリカ)
省エネ庁舎への挑戦(アメリカ)
オフィスビルのエコ哲学(オランダ)
地球環境時代における技術への期待
ゴミの山での「世界の森」(日本)
大地の実験質(アメリカ)
環境水路、迷惑施設から環境施設へ
第四章:


グリーンネットワークシティ
ガーデンシティ(イギリス)
ビオトープ(ドイツ)
万博記念公園(日本)
第五章:



環境創造都市への条件
感性都市への条件(フランス)
コンパクトシティへの挑戦(アメリカ)
バイオスフィアⅡ(アメリカ)
宇宙と大地を結ぶ都市(日本)他