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第2回ビブリオバトルin鳥取開催しました。

【日 時】 2014年1月18日(土)13時~16時

【場 所】 ギャラリーそら(鳥取市栄町サンロード)

【担 当】 地域イノベ-ション研究センター 高井 亨 講師

【参加者】  鳥取環境大学学生14名、担当教員1名及び一般参加者18名(計33名)

【概 要】

1月18日(土)、鳥取市栄町「ギャラリーそら」にて第二回ビブリオバトルin鳥取を開催しました。今回の紹介者は、プロジェクト研究2・4「鳥取環境大学の価値を考える。価値を創る。」を受講している1,2年生12名と昨年11月にビブリオバトル山陰地区決戦に環境大学代表として出場した2名(環境学部1年生浅木京平君、経営学部2年茂木裕美さん)の計14名でした。 14名を3つのセッションに分け、セッションごとにチャンプ本(聴衆が最も読みたいと思った本)を選出しました。選出の方法は一人一票による多数決です。


【当日のセッションと紹介書籍一覧】


セッション1「寒い冬に、こころが暖まる小説と動物エッセイ」

書 籍 紹介者
1.バッテリー(あさのあつこ) 大石凌輔(経営2年)
2.8年(堂場瞬一) 川原大治(環境1年)
3.星の王子さま(サン=テグジュペリ) 野口晃平(経営1年)
4.ホームタウン(小路幸也) 長尾みづき(経営2年)
5.先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました(小林朋道) 阪本凱(経営1年)

 

セッション2「熱い人生を送りたくなる本と、相変わらずぬるい松崎独演会」

書 籍 紹介者
6.ぼくは猟師になった(千松信也) 岩切大起(環境2年)
7.無駄に生きるな熱く死ね(直江文忠) 前原佑亮(環境2年)
8.エリートを超える凡人のための人生戦略ノート(森田正康) 前田拡記(経営2年)
9.ダイバーシティ(山口一男) 多々納逸人(環境2年)
10.女医が教える 本当に気持ちのいいセックス(宋美玄) 松崎純也(環境1年)

セッション3「激戦区~歴代チャンプ獲得者と地区決戦代表者の戦い」

書 籍 紹介者
11.最長片道切符の旅(宮脇俊三) 浅木京平(環境1年)
12.これからの「正義」の話をしよう(マイケル・サンデル) 高橋龍(環境1年)
13.カラフル(森絵都) 竹内郁明(環境1年)
14.スローな未来へ~「小さな町づくり」が暮らしを変える~(島村菜津) 茂木裕美(経営2年)
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当日風景  司会者(左から前田君、松崎君) 

司会者のトークが会場の笑いを誘う。時には(松崎君の発言によって)場が凍りつくことも。。。ビブリオバトルin鳥取では司会者のトークも見ものの一つです。これは他のビブリオバトルにはない特徴です。


【結果】

投票の結果各セッションで次の4冊がチャンプ本として選ばれました。

 

セッション1「寒い冬に、こころが暖まる小説と動物エッセイ

8年(堂場瞬一)紹介者:川原大治(環境1年)

 

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評)野球を題材とした小説が2作品、そして、心温まるお話が3作品並びました。星の王子さまは、言わずと知れた名著ですが、読まれた方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。実は筆者は読んだことがありませんでしたが、これを機に、読んでみようと強く思いました。チャンプには、夢を持っていなかった川原君が、この本を読んで夢を持ちたいと強く思えるようになった「8年」が選ばれました。

川原君によるコメント:

面白いんで、読んでいただけたらいいと思います。夢に向かっている人とか、夢がない人は、もっと熱くなれると思うんで、読んで、夢を持って熱くなってください。

(中央が川原君)  

 

セッション2「熱い人生を送りたくなる本と、相変わらずぬるい松崎独演会

ぼくは猟師になった(千松信也)紹介者:岩切大起(環境2年)

無駄に生きるな熱く死ね(直江文忠)紹介者:前原佑亮(環境2年)

 

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岩切君  前原君

評)いずれも、紹介者の読み込みが深かったことが印象的だったセッション2。すべての本に共通するのが、人生について考えさせられるという点。チャンプに選ばれた本はいずれも、著者のメッセージが紹介者の心に深く届いていたことが、聴衆にもひしひしと伝わるものでした。この本を紹介したい、と強く意識できる本との出会いが、なにより大事だと感じました。

岩切君によるコメント:

環境学部なので、こういうジャンルの本を読んでみたいと思ったのもちょっとありました。しっかり学んだことを生かして勉強を頑張っていきます。

前原君によるコメント:

僕が紹介した本は何回読んでも本当にためになるというか、やる気(に火を)点けてくれると思うので、一家に一冊置きましょう。


セッション3「激戦区~歴代チャンプ獲得者とビブリオバトル山陰地区決戦代表者の戦い」

これからの「正義」の話をしよう(マイケル・サンデル) 紹介者:高橋龍(環境1年)

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評)過去に十分な発表経験のある地区決戦代表者が優勢かに見えましたが、高橋君の紹介した「これからの『正義』の話をしよう」がチャンプ本に。高橋君によるわかりやすい例によって、日々生きる中で、われわれは哲学することから逃れられないということが、伝わってきました。
高橋君によるコメント:

 ありがとうございます。正義は勝つということで、チャンプ本になりました。ビブリオバトル、これからもあると思うんで、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。僕も、出来る限り出ようかなと思っています。よろしくお願いします。(司会松崎君から、今後の抱負を聞かれたためのコメント。)

(中央が高橋君)  

 

【全体講評】

今回はビブリオバトルを目的として集まった学生が少なかったにもかかわらず、レベルの高い戦いを繰り広げてくれました。授業内では今回を含めて2回しかバトルを行いませんでしたが、全員が、前回に比べて一気にレベルを上げていました。ビブリオバトルという場の有効性を感じさせます。特にセッション2、3はかなりの見ものだったと思います。また、司会のトークには常に笑いが絶えず、噺家さんに入門したら?という声もありました。

来場の皆様から頂いたアンケート結果 では、アンケートにご協力いただいた13名中12名の方から「今後もビブリオバトルを観戦したい」というご回答をいただきました。

 

【ご案内】

当日は足元の悪い中、わざわざお越しくださった皆様に感謝申し上げます。今後もビブリオバトルin鳥取はギャラリーそらにて開催予定です。皆様のご参加を心よりお待ち申しております。今後の日程については、環境大学地域イノベーション研究センターHPにてお知らせいたします。

(高井 亨)